ニュージーランドからシドニーがあるNSW州やウルル(旧エアーズロック)で有名なNT州に旅行者がやってくる!いよいよ国境再開に向けての最初の一歩が踏み出されるようです。まだ、調整段階で完全な合意、決定とは報じられていませんが、小さな一歩でもあり大きな一歩でもあります。
オーストラリアは3月の終盤から5月一杯までロックダウンが実施され、そこで新規感染者の抑え込みに成功し、6月に入るといよいよ次は国境再開かというムードになり、オーストラリアとニュージーランドの首相同士で国境再開に向けて話し合いがされるなどとも報じられましたが、メルボルンでの第2波により完全に消えてしまいました。しかし、メルボルンでの第2波も最近になってようやく抑え込まれ、正直、国境再開はもう少し先かなと思っていましたが、まさかこんなに早く検討がされるとはびっくりです。正式に決まれば今月16日から開始されるようです。その際にはニュージーランド居住者の入国に関しては入国後の自己隔離は要求しないとなります。
しかしニュージーランドのジャシンダ首相はオーストラリアからのニュージーランドへの入国には難色を示しているようで、ニュージーランド人が今回の措置によってオーストラリアに旅行し、帰ってきた際の自己隔離をどうするかも考えているようです。
また、オーストラリア国内の州境についてもQLD州が11月からNSW州の全地域からの受け入れをOKするとし、タスマニア州もVIC州とNSW州以外の州からの受け入れを10月26日から認めるとし、少しずつ経済を回すべく試みがなされます。現時点ではパースがあるWA州だけが完全に封鎖中で、スコットモリソン首相のクリスマスまでに州境を再開させようという提案にも唯一反対しています。WA州の州知事は「うちは他州から人が入ってきてもそんなに経済に影響ないだろうし、前から言ってるがいつまでにとか時間的制約を受けたくない。完全に開けても大丈夫と確信できるようになった時に再開する」と述べていました。
以前の投稿でも述べましたが、WA州はシドニーやメルボルンから飛行機で5時間離れていますので、あまり経済的なつながりがありません。地理的に離れていることが他の州よりも被害が少なく抑え込みもいち早くできて、最初のロックダウンで抑え込んだ後、町の生活はほぼ通常に近いような感じになっているそうです。ただし、そうは言っても州境や国境も閉まっているので、コロナ以前に戻ったというレベルではないと思いますが。
いずれにしても、国境再開に向けて抑え込みを維持しながら経済を復活させてほしいです。
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