クイーンズランド州は今月17日、州政府のスポンサーによる就労ビザにおける職業不足リストからアカウンタント(Accountant (General) (221111))を削除したと発表しました。
オーストラリアで就労ビザを取得したい場合にいくつかビザの種類がありますが、その中の一つに州政府がスポンサーとなって認定するビザがあります。クイーンズランド州政府が今回申請受付をストップさせたのはこの州政府スポンサーのビザ。理由としてアカウンタントとしての申請件数が急増し発給枠がないためとのことです。
オーストラリアは2013年頃までマイニングブーム(採鉱ブーム)で多くの人が西オーストラリア州にやってきましたが、マイニングブーム終焉とともにそれらの人たちが、シドニーやメルボルンに仕事を求めて流れそれらの地域で人口が急増し、近年はシドニーなどからクイーンズランドに多くの人が流れていると聞いていました。ブリズベンからパースに移ってきた経理で働いている知り合いもブリズベンで仕事を見つけるのは経理に限らず本当に難しいと言っています。
最近は技術独立ビザでもアカウンタントは最低80点取らないとインビテーションが来ないとか、オーストラリアの大学や大学院を卒業しても仕事がゲットできないなど、アカウンタントは過大供給な感が否めません。実際に経理で求人を出すと応募してくる人はほとんどオーストラリアの大学院で会計のマスターを取得して、CPAも持っているあるいは一部科目合格済なんて話も聞きますので、今回の発表はやはりそういった話を実体として裏付けていると考えることが出来ると思います。
ところで、アカウンタントという言葉ですが、これが具体的に意味するところは下表のとおりです。日本語訳を付していますが、正確性は保証できかねますので、詳細はビザの専門家に確認してください。ただ、英文を読んだ限りではビザ関連でいうアカウンタントとは公認会計士などの会計のプロを指し、いわゆる会社の経理スタッフとかは含まれないと思います(CFOとかは別かもしれませんが)。
Comment
No trackbacks yet.
No comments yet.