Blog

LinkedIn。ビジネス版フェイスブックとも言われ、サラリーマンには重宝するサービスです。名前は聞いたことのある方も少なくないと思いますが、アカウント登録して積極的に活用している方は日本でどのくらいるのでしょうか?私が日本にいた2013年頃までは海外ではすでに広く一般に普及していましたが、日本ではまだまだでアカウントを持っているサラリーマンの方も非常に少なかったと思います。当時はリクルートエージェントに勤められている方が求職者を自社に登録させるべく積極的に使っている程度だったと思います。

オーストラリアではほとんどの人と言って良いほど、働かれている方はアカウント登録しています。LinkedIn の機能は非常にフェイスブックに似ていて、フェイスブックで言うところの友達には会社の同僚、上司、部下、仕事で知り合った人、リクルートエージェントの方などビジネスに特化した人たちがつながります。また、フェイスブック同様にアカウントは個人だけでなく企業も持つことが出来、非常に多くのグローバル企業がアカウントを設けて企業情報や求人情報、CSR活動などを投稿していて、個人アカウントを持っている人が興味のある企業をフォローしたりすることが出来ます。そして、フェイスブックで言う所のグループには各業界のグループなどあり、そこで関連する業界のニュースや情報を得ることもできます。

そして、自分のプロフィールには名前や顔写真、自分の現職の情報やこれまでの職歴、学歴、持っているスキル、資格を記載することもでき、またつながった同僚や上司、部下などから「xxさんはリーダーシップがある」とか「分析能力がすごく高い」とか、「人柄がすばらしく、いつも相談に乗ってもらっている。信頼できる上司です」、「在籍時は彼は部下として最も頼りになっていた。彼ならどこに行っても通用するだろう」などスキルや人柄に関する評価をもらうこともできます。

なので、そういった情報を求めて求人企業やリクルートエージェントの方があなたのアカウント情報を見に来るなんてこともあります。

Linkedin は、以上の点を踏まえて求人企業、求職者双方にメリットがあり、重宝されているツールと言えます。

1. 求人企業にとってのメリット

従来の採用方法では求人広告を出して履歴書が送られてきて最初の選考が始まったと思いますが、海外では履歴書に顔写真は添付しない国も多く、情報も履歴書に記載されている職歴や学歴、持っている資格やスキルなどに限られます。LinkedIn では顔写真をプロフィールに添付することも出来、どんな感じの人かが見れますし、職歴や学歴だけでなくどういう人とつながっているかなど付加情報も確認できます(有料アカウントの場合)。

もし、例えば求人企業側が大きなチームを引っ張っていってくれる人を探している時に、職歴や資格スキルは立派でもつながっている数や同僚、部下、上司などからの評価のコメントが少なければ、「人の上に立って指揮するのは得意じゃないのかな」など履歴書からは読めない情報も読み取ることが出来ると思います。

2. 求職者にとってのメリット

フェイスブックの友達のようにつながりを増やす楽しさもありますし、つながった同僚や上司、部下などが誰とつながっているかなどわかります(つながっていれば無料アカウントでも見れます)。つながるのは何も知っている人に限らず、例えば同じ業界のヨーロッパにいる人が「僕も同じ業界で働いています。繋がりを承認してくれると嬉しいです」という感じで申請してくるなんてこともあります。

また、上述の通り企業や業界グループをフォローすることによって最新の企業情報や、業界情報、求人情報など目にすることも出来ます。

そして、何と言ってもあなたのプロフィールに記載された職歴やスキルなどを見て、直接企業の人事担当者からコンタクトもあるかもしれません。

3. 登録する際の注意

まず、LinkedIn の性質上、登録にはニックネームや偽名でなく実名を使いましょう。そして、職歴は履歴書に書くときと同じように在職期間、職種、保持している資格などは虚偽なく正確に。あなたのプロフィールを見て採用したけど、実際に働かせてみたら書かれているほどのスキルや経験が明らかにないとなれば、詐欺に当たりますし、その職場で長く働くことは難しいでしょう。

4. つながりは多ければ良いというものでもない。

登録するとわかりますが、多くのリクルートエージェントの方が「あなたのプロフィールを拝見してご紹介できる案件がいくつかあります。よろしければ私とつながってください。詳しいお仕事内容は実際にお会いしてご紹介させて頂ければと思います」という趣旨のメッセージを送ってきます。職場の人や仕事で知り合った人とつながるのはわかるにしても、全然知らない人とつながる必要はないと思います。特に、リクルートエージェントの方は求職者を自社のシステムに登録させて情報を増やすことが重要でもあると思うので、必要ない人に自分の個人情報をタダであげる必要はありません。もし、現在転職を考えていてエージェントの方に頼りたいのであれば、構わないと思いますが。

大切なのは自分のキャリアパスをしっかり描いて、その道に進むにはどういう職歴やスキル、人とのつながりを築いていくかが大切なわけです。

繋がりは大切ではあっても、所詮その人の数ある要素の1つでしかないですし、それが選考結果の全てになるとは思えません。2次選考やそれ以降の面接でオンラインまたはオフラインお互いを見ながら話すことで、その人のなりと考え方がわかるのは従来からと何ら変わりがありません。

Comment

  1. No comments yet.

  1. No trackbacks yet.