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前回はオーストラリアで働くために必要なこと(ビザ、就業経験、英語)について書きました。

では、実際に日本人の方がどのような仕事についているか?私は前回のブログで述べた通り、日本人が全くいないローカル企業で働いているので、普段多くの日本人の方と接する機会は少ないのですが、これまでパースやシドニー、メルボルン、ケアンズなど他のオーストラリアの地域で知りあった方の範囲では;

①日系企業(下記を除く)
②IT企業、会計事務所
③日本食レストラン、日系スーパー、
④ツアーガイド、日系旅行代理店、留学エージェント、観光客向けのお土産屋さん
⑤ホテル
⑥マッサージ、指圧
⑦日本人向けの美容院
⑧ファーム(主にワーホリの方など短期の労働)

上記に共通しているのは、日系企業あるいは客層として日本人をターゲットにしているサービス業ということでしょう。これらの職場は社員、従業員も日本人で(②、⑤、⑧は別)、それ故日本人であることだけですごく有利になり仕事をゲットしやすいという利点があります。

一方で、現在オーストラリアのビジネスシーンで日本人をターゲットにしている「ローカル企業」は残念ながらほぼ皆無だと思います。私も職場では日本人だからという理由で何か得したり、特別待遇を受けるということはないです(親日派は多いと思いますが)。理由は単純でオーストラリアで生活している日本人が圧倒的に少ない上、オーストラリアに観光やビジネスでやってくる日本人も微々たるものだからです。オーストラリアで生活している日本人はオーストラリアの人口の1%にも満たない状況だと思います。そして、日本国内も景気が芳しくなくバブル期の頃のような購買力がないのでビジネスにならない。

反面、現在オーストラリアで生活しているアジア系移民は本当に多く、一番はやはり中国人、そして韓国人も負けじとものすごく多いですし、オーストラリアに近いマレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、インド、スリランカ、ベトナム、シンガポール、香港あたりからの人達もあちこちで見かけ、日本人よりはるかに多くの人が暮らしています。彼らは近場の先進国で英語圏の国であるオーストラリアにより良い生活を求めて移住してきますし、これらの国は今、経済発展が著しいので購買力もありますし、人の行き来もある。オーストラリア企業のお偉いさんもこれらの国々にビジネスを広げるために駐在している人も多く、現在のオーストラリアのビジネスシーンでは東南アジアをターゲットにしている企業が圧倒的です。

上記の中で唯一の例外的な職業はIT企業や会計事務所などでしょう。プログラミングなどはコードが世界で共通化されていいますし、会計のルールもグローバル化が進んでいて簿記や税法などのルールを理解すれば「○○人だから有利」とかなく、日本人であれ何人であれ仕事をゲットすることができます。逆に言うと、日本で得た知識、経験などをオーストラリアで活用することも不可能ではないので、日本の外資系企業などで一定の経験を積んでからオーストラリアの企業に挑戦することも不可能でないのではないかと思います。前回のブログでも述べた通り、現在はこちらの大学を卒業したからと言って必ずしも就職できるとは限らなくなってきていますし、採用を勝ち取ることができずに断念して母国に帰国する人も少なくないようなので、こちらで日本と同じような職業に就いて、同じような生活水準の中で、日本よりもワークライフバランスの取れた生活を長期あるいはずっと送りたいと考えられている方は、まず最初に日本で職歴、スキルを磨くというのも一つの手かと思います。

次回はオーストラリアでどういう仕事をゲットすべきか(長期滞在、移住編)?について語りたいと思います。

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