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前回、海外就職にはこれからは職歴や仕事に関するスキルが重要になってくるだろうと述べました。これまでは現地の大学や大学院に留学して卒業後仕事をゲットするのが一般的でしたが、移民大国と呼ばれる国では世界中から留学する人で溢れかえり職種によっては供給過多になっている状況だからです(そうでない職種もあります)。現在は現地の大学や大学院を卒業したほうが長期滞在ビザを取りやすいのでしばらくはその傾向が続くと思いますが、長い目で見ると企業もより即戦力となる人を採用していく方向になるのではないかと思います。

前回も述べた通り、大企業であればグローバルに展開しているため、世界中のオフィスで同じソフトやツールが使われていますし、海外では1,2年で転職というのも珍しくなく、同じ業界内のライバル企業に転職ということも珍しくないので(業界によっては規制があるところもあるかと思います)、業界内でツールややり方が標準化されている場合もあり、日本での経験が即海外の現地企業でも使えるというケースもあります。

留学には膨大な費用がかかるので躊躇する方も少なくないと思いますが、長期的な視点で計画を立てられるなら、数年は日本で経験値を稼いでその後海外就職に挑戦するというのも一つの方法になるのではないかと思います。

日本の外資系企業で働くことが出来れば海外本社から出向で来ている外国人と一緒に働くことも企業やポジションによっては出来るので、生のビジネス英語や外国人の考え方など付随することも学べて非常にお勧めです。ただ、外資系企業では即戦力が求められるので新卒で入社する方は少ないと思います。

外資系企業に就職するには?と聞かれると一概には言えませんが、私の経験で見る限りは以下の点は多くの企業で見られるのではないかと思います。

  • 英語力あるいは現地の言葉
  • 同じ業界での就労経験
  • 応募している職種と同等のポジションの経験
  • その会社で使用しているソフトの使用経験
  • その会社、チームに馴染めるか(人柄)
  • 専門性あるいは多様性

上記を見て大体想像はされていたかと思いますが、外資系企業では育てるという考え方は日系企業に比べると希薄な部分もあるので上から4つは重視されると思います。要は少数精鋭でやっているので業界の常識的なことやソフトの操作の仕方などマンツーマンで寄り添って手取り足取り教えてあげている暇はないということです。最初簡単なオリエンテーション的な説明をしたら「じゃあ、後はよろしく」という感じでほったらかしにされます。自分でデスク周りなど仕事を開始できる準備をしたら、普通に仕事を始めていくという感じです。

また、外資系企業というと成果主義、実力主義をイメージされる方もいるかもしれませんが、日本の外資系企業に関しては必ずしもそうとは言い切れない部分もあると思います。それはやはり外資系といえど多くの従業員は日本人で日本のカルチャーが強い人たちです。企業によってはそんなの全然関係なく数字が全てという所もあるかもしれませんが、そうやってガンガン切ってても業界内で悪い噂も経ちますし、常に新しい人が入ってくるような感じであれば会社がチームとして強くなることはないでしょうし、そもそも外資系の方がコンプライアンス意識が強いので法に触れることに関してはものすごく目が厳しいです。

また、職場によっても経験や専門知識を駆使してガンガン仕事してくれる人が欲しいとか、リーダーシップがあってガンガン引っ張てくれる人が欲しいとか、チームをまとめてサポートしてくれるような縁の下の力持ちが欲しいとか色々あるので、単純に仕事のスキルが全てかというと、そうとも言い切れません。

なので、日系企業で何年か経験を積んだ後、自分のスキルやパーソナリティをしっかり把握して、どういう職場で働くのが自分のパフォーマンスを最大化できるかをしっかり考え抜くことが重要です。日本に進出している外資系企業はグローバル企業が多く、名前は全然聞いたことなくてもその業界で世界一とか最大手の一角という企業が多いです。Microsoft や Apple、Adobe、Amazon といった誰もが知っているような企業でなくても、それに劣らない優秀な企業がいっぱい日本には進出しているのでしっかり企業研究をしましょう。

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