海外にワーホリや留学される方で「海外で日本人とつるみたくない」とか「日本人が少ない都市に行きたい」という方、結構いると思います。英語をしっかり身につけたい、日本人とつるんでいたら英語をしゃべる機会が減って流暢に喋れるようにならないという理由だと思います。私も学生時代に語学留学していた時はどちらかというとそういう考え方の人間でした(実際には日本人ともつるんでいましたし、現地の学生ともバスケをよくしていたので、半々ぐらいだったと思います)。
しかし、今、海外に移住して思うのは「何で日本人は海外で日本人とつるむことを極端に嫌うんだろう?」ということです。というのは、そういう風な考え方を海外で持つのは日本人くらいではないかと思うからです。中国人やインド、スリランカ系の人達を見ていると正反対で常にしょっちゅうつるんでいるような感じですし、現地で知り合った友達の友達とかをどんどん紹介し合って仲間を鼠算式に増やしていくので、彼らのSNSの投稿などは常に数百人のいいねをゲットしてたりします(芸能人かと思うほどです)。
彼らを見ていると自分たちが海外ではマイノリティでハンデがあるからこそつるんでお互いを助け合っていると思います。普段の生活で困ったりしてもそうですし、特に仕事に関してが顕著です。例えばマネージャーがインド人になるともうそこはインド人だらけになってしまいます。職場で欠員が出て人を募集するとなると自分の知り合いに「誰か紹介して」と声をかけてその中から採用するので、必然的にそうなってしまいます。もちろんお互い同じ文化、常識、言語でやりやすいというのもあると思います。「日本人?日本人なんか採ってもやり方も考え方も違うしやりにくいだけでしょ?」というような考え方は表立って声にはしなくともあると思います。インド人や中国人に限らず日本人以外は相手が自分と同じ国の人とわかったら「俺ら仲間としてお互い助け合おうぜ」という感じでくっついてどんどん仲間を増やしていく方が普通です。
海外では日本人はほぼ存在感がありません。オーストラリアならオーストラリアの人口の0.5%に満たないくらい超々マイノリティです(約10万人)。「海外で就職したい」とか「海外で永住したい」と考えるなら同じ日本人とつるんで仲間を増やしていくというのはむしろ大切な事だと思います。オーストラリア国内にいる中国人(約120万人)やインド人(約80万人)が現地でどんどん仲間を増やして就職などで自分に有利な状況を作っていく中で、「日本人とはつるみたくない」では恐らく海外で成功するのは難しいのではないでしょうか?オーストラリアはコネ社会というのはオージーに限った話ではありません。
もちろんより大きな中国人、インド人コミュニティに入っていって仲良くなることが出来ればより良いですが、まずは言葉や文化、常識や考え方が似た同じ日本人とつるまない手はないと思います。とにかくいろんな人とつながる。海外では重要だと思います。
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