近年の日本のインスタント麺は本当にクォリティーが高いと思います。名店の味を再現したものであったり、ラーメン店のようなこだわりの味でその進化には目を見張るばかりです。味だけでなくパッケージなどにもこだわりを入れていて、それを見てるだけで「おいしそう、食べてみたい」となってしまいます。
オーストラリアに移住して日本のインスタント麺のような質の高いものには縁がないかなと思っていましたが、いやいや私の認識が甘かったです。世界は広いです。そもそも、ラーメンのような麺はやはりアジアがメインで、人口で考えれば中国が日本の10倍。その他にもインドネシアが日本の2倍、中国以外の中華圏である東南アジアなども含めると、日本のマーケットは大きいわけではありません。下のリンクは世界ラーメン協会の統計ですが(そんな協会があるんですね)、日本は中国(香港含む)、インドネシア、ベトナム、インドに次いで第5位だそうです。インド人も麺を食べるなんて知りませんでした。あるいはインドで生活している中国人や日本人などが主なんでしょうか?
いずれにせよ、「日本のインスタント麺最強」と思っていた私の見識がいかに狭かった事か。世界のインスタント麺も日本と同様に進化していて、中には「日本のよりうまいんじゃないか?」と思わされるものもあります。そして、味は日本の味とは違ってもアジアの料理は日本人の口にも合いますしおいしいです。オーストラリアは移民大国なので、各国のインスタント麺が手に入るのも魅力!その中からいくつか紹介していきたいと思います。
韓国 – コチュジャン、豆板醤ベースの癖になるラーメン
日本でもよく見かける人気の辛ラーメン。オーストラリアでもよく見かけます。しかし、オーストラリアでは辛ラーメンだけでなく様々種類のノムシンのラーメンを見かけますし、ノムシン以外のメーカーのラーメンも様々です。その種類は日本のインスタント麺を除いたら他国と比べて圧倒的です。ラーメンのように辛いラーメンだけでなく辛さ控えめなラーメンや焼きそばのようなものなど。
私の好みはカレー風味の焼きそばが最高です。ノムシンは韓国では日本の日清のような存在感でしょうか?味は辛ラーメンでみなさんもご存知だと思うので説明はしませんが、日本人にも慣れしたんだ味のものが多いです。
4袋あるいは5袋パックで$7-$10とかで売られています。。前回の投稿でメルボルンのラーメン店で食べると1杯2,000越えと書きましたが、それから比べるとコスパは最強です。
台湾 – 台湾料理同様にインスタント麺も最高!
日本で台湾のラーメンというと台湾ラーメンでしょうか?ただ、あれは実際には台湾から輸入されたラーメンではなかったと思ういます(名古屋で開発されたラーメンで台湾のラーメンがルーツになっているものだったと思います)。
台湾のインスタント麺は日本では食べたことがなかったのですが、台湾料理がおいしいと言われているのと同様にインスタント麺もおいしいものが多いです。一口食べた瞬間に「何これ、うまっ!」と言う感じであっという間に完食してしまい、ついリピーターになってしまう。そういう商品が多いのが台湾のインスタント麺の特徴でしょうか?私がこれまで食してきたものはラーメンと言うより、汁なし系、まぜそば系がほとんどですが、汁なし担々麺のように病みつきになってしまいます。中国系の香辛料が多く癖になる辛味です。
シンガポール – お店で出されるラーメンのようなクォリティの高いインスタント麵
シンガポールでラーメンと言えばラクサ。東南アジアのココナッツ風味のカレーをベースにした味のラーメン。見た目は豚骨スープのような色なのでカレー風味は食べるまで想像できませんが、そこに肉や野菜、揚げ物、魚介などの具材が入っています。
シンガポールのインスタント麺といえばプリマ・テイスト社の商品。ラクサはお店で出されるもののようにスープのクォリティは非常に高いです。そして、こちらもシンガポールの代表料理であるチリクラブ味の汁なし麺。東南アジアのおいしい料理の味が高い品質で詰まったインスタント麺です。
オーストラリアでは日本のインスタント麺が5袋パックで$15-$18、韓国や台湾のインスタント麺が$6-$10あたりで売られているのに対し、プリマテイスト社のインスタント麺は4袋で$15ほどで売られています。
マレーシア – サンバルベースの癖になる味が多いインスタント麺
サンバルと言うのはマレーシアやインドネシアをはじめとするマレー系の人たちが多い東南アジアでよく使用されるチリソースです。ミーゴレンなどにも使用されているので、ミーゴレンを食べたことがある方なら「あぁ、あの味か」と想像することが出来ると思います。
ラーメンも汁なし系も基本的にサンバル風味の癖になる味のものが多いと思います。ただ、麺は日本の昔のインスタント麺のような感じのものが多く、3分茹でるとお湯はものすごく白く濁りちょっと不健康そうな感じがします。値段も4袋あるいは5袋で$4-$6前後のものが多く、安く済ませたい場合には重宝する代物です。
マレーシアのインスタント麺と言えば Mykuali 社の Penang White Curry が有名かと思いますが、私は個人的に上の写真の Spicy Sakura Prawn Soup Noodle (サクラエビ風味のスパイシーラーメン)がお気に入りです。サクラエビの味がものすごく濃厚でマレーシアの料理と合うとは思っていませんでした。Sakura Prawn と命名されているようにサクラエビと言えば日本の料理に使用されるものと思っていたからです。
インドネシア – ミーゴレンヌードルがやみつきに
マレーシア同様にサンバル風味の癖になる味のものが多く、値段もマレーシアのインスタント麺より更に安く5袋で$2-3ほどで買えるので、1袋当たりのコスパはこの投稿の中では最強です。ただ、マレーシア同様に麺は日本の昔の麺のような感じです。
個人的一番のお気に入りは?
個人的に一番のお気に入りは台湾のインスタント麺です。やはり味が日本人好みの味のものが多い事、シンガポールのものと同様のクォリティでありながら価格が安い事があります。東南アジアのラクサやサンバルベースのインスタント麺も癖になりますが中華系の香辛料は日本の料理にもしばしば使われますし、台湾の料理は中国ほど「ザ 中国」の味でなく、中華系の味でありながら日本の料理に近い味付けも感じるので、日本人が台湾料理をものすごくおいしいと感じるのではないでしょうか?
シンガポールのインスタント麺もものすごく美味でとりわけプリマ・テイスト社のクォリティの高さは日本のインスタント麺と同等だと思いますし、マレーシアや東南アジアの辛味も非常に癖になります。「今日は疲れたから料理したくない」とか「今月あんまりお金がないから安く済ませたい」時など重宝すると思います。
韓国は種類もおいしいもの多いですが、日本で辛ラーメンだけがどこでも見かけるような感じであるように、他の商品も辛ラーメンと似たような味のものが多く、韓国のコチュジャンや豆板醤を使用すると味のバリエーションが難しいのかもしれません。
中国のインスタント麺も豊富に取り扱われている
オーストラリアにはもちろん非常に多くの中国人が生活しておりますので、中国のインスタント麺もたくさん見かけます。ただ、私は中国のインスタント麺はほとんど食したことがないので評価できません。中国のインスタント麺はパッケージに麺や調理例の写真がないこと、中国語が読めないのでどんな味かがパッケージからだけでは想像できないので、どうしても手が出ないのです。
日本のインスタント麺もメルボルンなら豊富に取り扱わている
日本のメーカーのインスタント麺も豊富に取り扱われています。そして、こちらのお店の場合、商品の回転が非常に早く、棚に陳列されている商品が月に2度くらい変わるので飽きることがないのも非常に素晴らしいです。これだけ種類が豊富なので日本のラーメンが恋しくなるという心配もありません。ただ、1度の買い物で$50くらい使ってしまうのが痛いですが。💦💦💦
日系メーカーの海外版も豊富
日清や明星などは東南アジアにも積極的に展開していて、現地に工場を設けて安価なコストでおいしいインスタント麺を販売しています。出前一丁は漢字そのものをブランド化して英訳したりアルファベット表記に変更したりせずそのまま使用しています。味は現地の人の口に合うように変更しています。
明星は Myojo とアルファベット表記に変更し、ミーゴレン味など現地の料理の味をインスタント麺化した戦略を取っているようです。価格は5袋で$5 しないくらいなので、日本のインスタント麺と比べてもだいぶ安くお得感があります。
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