Blog

メルボルンから北東に車で約5時間のところにあるマウント・ホーサム(Mt Hotham)に旅行してきました。

メルボルンに来て2か月を過ぎた頃からロックダウンが繰り返され、ようやくビクトリア州を開拓する機会が持てました。マウント・ホーサムを選んだ理由ですが:

  1. 遠出をしたかった(近場のヤラ・バレーとかはいつでも行ける)
  2. 有名な観光地の12使徒は以前観光で行った
  3. ネットで検索してたらたまたまマウント・ホーサムがヒットして山の景色がきれいそうだったから

というものですが、「マウント・ホーサム、○○で有名で昔から行ってみたいと思っていた」とかはっきりした理由ではありません。実際にまだビクトリア州の地図、地名が全然頭に入ってないですし、とにかく普段なかなかいけないような遠いところへ行きたい、というのが一番の動機です。訪れる前は「スキー・リゾートみたいだから夏に行っても何もないかな」と思ったりもしましたが、実際に訪れて見るとオフシーズンでも見所があるなと感じました。とにかく都会を離れてのんびりしたいという人や家族連れには良い場所だと思います。

マウント・ホーサムはスキー・リゾート

「オーストラリアってスキーできるの?」と聞かれたとき、「はい、一部の地域で」というのが答えだと思います。具体的にはメルボルンがあるVIC州およびVIC州とNSW州の州境に近いところです(ざっくり言うと下の赤丸の箇所)

拡大版

オーストラリアのおすすめのスキー・リゾート - オーストラリア政府観光局 (australia.com)

私は日本でもオーストラリアでもスキーをしたことがないので、スキー事情に関しては全然詳しくないですが、人から聞く話では「オーストラリアではスキーができる場所がものすごく限られているので、リフトに乗るのに1、2時間、すべる順番が来るまで1時間とか待たされる」という話をよく聞きます。なので、ガチでスキーをしたいオージーはニュージーランドや日本に観光を兼ねてスキーをするためにやってきます。

2000年以降オーストラリアは中国に鉄鉱石などガンガン輸出することで、世界で1,2位を争う物価高、人件費の高い国になりました。2000年以降、オージーが日本でスキーをするというのは日本でも知られていると思いますが、これはその結果、経済力をつけたということだと思います。それまで日本人すら目を付けなかったニセコがオージーによって見初められ、リゾート地として開発されたのはその一例です。その後、アメリカ人に知れ渡り、アメリカ系のホテルチェーンも数多く進出し、現在ではスキーリゾートとして世界に知られる場所となったと思います。

ビクトリア州のアルプス

話がそれましたが、マウント・ホーサムがある地域はビクトリア州のアルプス(Victorian Alps)と呼ばれ、多くの山が連なっています。 マウント・ホーサム の標高は1,861m。富士山程高くないにしても、同じクラスの山がいくつかあるこの地域は高い山が少ないオーストラリアでは珍しい地域だと思います。私は12月(オーストラリアでは夏)に訪れたのでオフシーズンで閑散としていましたが、見所はいくつかありました。

オフシーズンのアクティビティ

冬に訪れるなら「おすすめはスキーです!」の一言に尽きると思いますが、逆に言うとそれ以外のシーズンは他のアクティビティで過ごすことになります。

ハイキング・トレッキング

ビクトリア州のアルプスと呼ばれるくらいですから、この地域にはハイキングやトレッキングのコースが豊富です。山登りが好きな人や日ごろ運動不足で自然の中を散策したいという方にはオフシーズンでも楽しめると思います。この辺りは道路も舗装されているところがほとんどだと思いますので、単純に山道をドライブしたいとか車で上へ上がって景色を眺めたいという人にもお勧めです。

Mt Buffalo

Mt Buffalo – The Horn Lookout

ドライブ・ツーリング・サイクリング

この辺りは道路も舗装されているところがほとんどだと思いますので、単純に山道をドライブしたいとか車で上へ上がって景色を眺めたいという人にもお勧めです。 実際に多くのバイカーやサイクリストを見かけました。オートバイはわかりますが、自転車で30km近くある山道を登るなんて私には無理です。笑

ワインやブルーベリーなどの農産品を堪能する

この辺りは King Valley region と呼ばれるビクトリア州のワイン生産地の1つでもあり、質の高いワインを楽しめます。今回は Gapsted Wines という所だけ訪れましたが、スパークリングワイン(白)がすごくおいしかったです。オーストラリアワイン最高!

あと、私はチーズをあまりおいしいと思わず普段好んで手に取りませんが、ここのチーズは私に食べやすくおいしかったです。また、この地域にはブルーベリーファームやナッツ類が生産されているようで、そのような地元の生産品を楽しむのも観光のひとつです。

Gapsted Wines

この地域の拠点となる町、ブライトは(Bright)見所一杯

この地域はマウント・ホーサムだけでなくマウント・バッファローなど様々な山が連なっています。この地域で何日か滞在するという時に便利になるのがブライトという町だと思います。小さい町ですが、カフェ、レストラン、宿泊施設もそろっていますし、スキーシーズンにはスキー用品のお店やレンタルもできるようです。ここで食べたミートパイ(Steak & Pepper 味を選びました)やコーヒーもとても美味しかったです。

Best Pies In Bright – Review of Gum Tree Pies Bright, Bright, Australia – Tripadvisor

また、ブライトの町には洋服・雑貨屋が多くありましたが、とにかく品ぞろえが豊富で質も高いものをそろえているように感じました。下の写真はクリスマス関係のデコレーション・グッズを売っているお店ですが、メルボルンのクイーン・ビクトリア・マーケットにある同じようなお店と比べてもそん色ないくらいの充実ぶりでした。それらのお店を色々周って楽しむ人も観光客もたくさん見かけました。特に女性は好きじゃないでしょうか?

ブライトは山のふもとにある町なので、マウント・ホーサム、マウント・バッファローにもそれぞれ1時間ほどで行けますし、Mytleford や King Valley のワインリージョンにも近接しておりまさしく拠点になる町です。

運が良ければ雲海も見れる

実はネットでこの地域を事前に検索していた時には雲海が見れるという情報は目にすることがなかったので期待していませんでした。しかし、今回 Mt Hotham 3泊4日した中で、2日目の夕方や3日目の早朝には写真のような雲海や日没を目にすることが出来、オフシーズンに来た甲斐がありました。超感動ものです。雲海は放射冷却が発生するなど諸条件が重なったときに見られるようで、時期的には暖かい時期だそうです。初日は雲にさえぎられて日没を眺められなかったり雲海も発生せず、4日目の朝は逆に私のいたところも雲海に飲み込まれ、真っ白で10m先が全く見えない状態に。なので、暖かい時期に運が良ければ雲海を目にすることができるということだと思います。

日没と雲海(2日目)@ Mt Hotham
夜明けと雲海(3日目) @ Mt Hotham

Comment

  1. No comments yet.

  1. No trackbacks yet.