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オーストラリアのビクトリア州を代表するワインリージョン、ヤラバレーへ行ってきました。天気に恵まれなかったのが残念でしたが、ハンターバレーに似た雰囲気で素敵な場所でした。日本から観光出来たら「こんなところに住めたら」ときっと思うでしょう。

ヤラバレーはメルボルンから車で約1時間。マーガレットリバーがパースから約3.5時間、ハンターバレーがシドニーから2時間強かかることを考えると近距離で訪れやすいのが魅力です。

ヤラバレーには大小約80のワイナリーがあるそうです。ハンターバレーが約150、マーガレットリバーが約200のワイナリーがあると言われていることを考えると、やや小ぶりなワインリージョンでしょうか?

ヤラバレーはシャルドネ、ピノ・ノワールが有名

ヤラバレーを代表するブドウの品種はシャルドネとピノ・ノワール。多くのワイナリーでこの2種類が楽しめます。ヤラバレーからは日本に輸出されているものも少なくないです。大規模ワイナリー、小規模ワイナリーが混在しているような印象です。マーガレットリバーのワイナリーの大部分が家族経営の小さなワイナリーと言うことを考えると対照的です。

ツアーに参加して行くか、自力で行くか

ワイナリーを訪れる際、レンタカーなどを借りてオプショナルツアーに申し込んでいくか、自分(達)でレンタカーを借りるなどして運転していくことになると思います。自力で行く場合、自分の行きたいように行動することができ自由と言うメリットがありますが、運転を誰がするかという問題もあります。

逆にツアーに参加すれば、運転の心配はありませんが、団体行動、自分の行きたいワイナリーに行けるとは限らないなど制約もあります。

ワインの事はよくわからないけど、とにかくヤラバレーのおいしいワインを飲みたいという方であれば、「ツアー」一択になると思いますが、ワインの事がある程度わかるとか自分の好みのワインがあるという方だと自分の行きたいワイナリー、興味があるワイナリーというのも調べている段階でいくつか出てくると思うので、悩まれると思います。

しかし、ヤラバレーに関してはそういう方でもツアーに参加する方が効率的かなと思います。理由は以下の通りです。

ヤラバレーのワイナリーを訪れる際には事前に訪れるワイナリーを決めて連絡、確認しましょう

ヤラバレーには自力で行く場合は事前に訪れるワイナリーを決めて連絡してから行くことをお勧めします。理由は以下の通りです。

  • 現地での情報収集が難しい
  • どこのワイナリーでも試飲させてくれるとは限らない
  • ワイナリーによっては事前予約が必要なところも

まず、ちょっとびっくりですがヤラバレーの場合、現地にビジターセンターあるいはインフォメーションセンターのようなものがありません。通常は現地に到着してまずそういうところでワイナリーマップを入手したり、お勧めの場所を職員の人に聞いたりして情報を集めたりしますが、ヤラバレーに関してはそれが出来ません。なので、ヤラバレーを訪れる前にどのワイナリーを訪れるかしっかり決めておいて、効率よく周れるよう地図とにらめっこして訪れる順番などもしっかり決めておく必要があります。何も決めずに現地に着いてしまうと「さて、ヤラバレーに着いたけどここからどうすれば良いんだ?」、「どこを訪れよう?」となっても答えが出ず、行き当たりばったり的な感じになってしまいます。

もちろん現地には80近くのワイナリーがあるので車を運転していれば、どこかしらのワイナリーを横切ることになると思いますが、下手をするとどこへ行っても「うちは試飲はやってません」と言われてしまい、心が折れて諦めてしまうかもしれません。私も今回の訪問でいくつかそういう経験をしました。

セラードアがないワイナリーも意外と多い?

ワイナリーで試飲する場合、通常セラードア(Cellar Door)で試飲しますが、ヤラバレーのワイナリーはセラードアを設けているところが多くないように思います(ハンターバレーも同様です)。

これは正しいのかどうかわかりませんが、現地で聞いた話によると、セラードアを設けているところはそのワイナリーが自社でワインを製造しているからだとか。セラードアがないところはワインがメインではなくレストランでの飲食や婚礼、その他イベントなどがメインでそこでよそから仕入れたワインを提供するサブ的な感じになるのでしょうか?

なので、ボトルのワインを販売したり試飲をさせるのがメインと言うよりワインだけでなく飲食や婚礼などのイベントも提供する中でワインをパッケージとして提供するという所も結構混じっているように思えます。マーガレットリバーを始めとする西オーストラリア州のワイナリーはほとんどの所でセラードアを設けていてワインを楽しむことが主役みたいな感じだったので、オーストラリア大陸の西と東でも結構違いがあるように感じました。

試飲料も結構お高い

最近はわかりませんが、私がパースに住んでいた2020年以前までは西オーストラリア州のほとんどのワイナリーがタダで試飲させてくれました(私がパースを離れる少し前くらいから$5とか少額を徴収し始めるところがいくつか出てき始めたような感じでしたが)。しかし、ヤラバレーの場合、試飲ができるところでも多くの所で試飲料を徴収し、しかも1回の試飲料(3~5種類)が$15とか$20、$30取るところもあったり、そのワイナリーのプレミアムワインを試飲するなら$40-$50と言う所もありました。

これだと何か所かで試飲したら試飲料だけで相当かかってしまいます。経営する側からすると当然なのでしょうが、観光客からすると財布の負担が大きいです。西オーストラリア州のワイナリー、なんてすばらしいところなんだと感じてしまいます。

ツアーに参加する場合は試飲料もツアー料金に含まれているのかわかりませんが、自力で行く場合にはレンタカー代やガソリン代だけでなく試飲料も予算に入れておきましょう。

ヤラバレーのワイナリー

今回訪れたワイナリーは以下の通りです。

Yileena Park

https://www.yileenapark.com.au/

家族経営の小規模なワイナリーですがセラードア、レストランがあります。白、赤共にとてもおいしかったです。シャルドネをお土産に買っていきました。そしてワイナリーにはこんな動物も。馬でもない羊でもない顔が縦長なこの動物。

Yarrawood

https://www.yarrawood.com.au/

こちらも家族経営のワイナリーでセラードアがあるという事で寄ってみましたが、事前予約が必要であること、レストランとは別にセラードアがあるという感じでなくレストラン内の一角に試飲コーナーを設けているような感じなところだったので、試飲は諦めました。

ただ、ワイナリーからの景色はすばらしく、私が到着した時はかわいらしい御一行様も見かけました。ワインを堪能したのでしょうか?

Acacia Ridge Winery

こちらは婚礼やファンクションがメインのようでセラードアはありませんでした。写真を撮っていると中から人が出てきて大声「何か用?」と言う感じで聞かれたので、「試飲したかったんだけど」というと「うちは試飲はやってないよ。婚礼がメインで今日は特に予約も入ってないから何もやってないよ。うちを利用したいならまず結婚相手を見つけてからだね。笑」と言われたので立ち去ろうとしたところ、「中見てみる?」と言われて「写真好きなだけ取って良いよ」と親切に言っていただきました。さすが、婚礼がメインと言うだけあって中は素敵な施設でした。こういう所で式を上げたら幸せなんでしょうね。

Balgownie Estate

https://www.balgownie.com/yarra-valley/

こちらは宿泊施設、レストラン、バー、セラードア、ファンクション施設、スパなどを完備した、大きなワイナリーと言うよりホテルにワイナリーもくっつけたみたいな施設です。

入り口には立派なサインがあり、中に入ると駐車スペースも広く、施設が入っている建物は新しくワイナリーと言うよりは近未来的なデザインの商業施設のような感じです。

こちらでも試飲しましたが、白、赤共に美味しかったです。こちらのワイナリーは5、6年熟成させてから販売に出すそうで、2017年頃のものを中心に試飲しましたが、赤はワインの色も一目見て色が変化しているのがわかるくらいでしたし、これくらい熟成させると味も良い意味で変化して印象的でした。

Levantine Hill Estate

https://www.levantinehill.com.au/

こちらはプレミアム価格帯のワインが中心のようです。試飲料も安くて$30から、建物も近代的で新しく敷地も広かったです。今回一番安価なワインを試飲しましたが、ボトルで買うと一本$80ほどするそうで諦めました。次回訪れた際にはプレミアム価格帯のワインも試飲してみたいです。

今回は以上ですが、これから少しずつヤラバレーも開拓して行ければと思います。本来はもっと以前からそうしたかったのですが、コロナ期間中は旅行が制限され、コロナ終了宣言後はレンタカー、宿泊代共に高騰し、ここ2、3年はなかなか旅行の機会に恵まれませんでした。

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