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パースの基本情報

さて、前回はパースについてイントロ的な感じで簡潔な説明と写真を載せましたが、今回はもう少しパースについて説明します。次回以降パース観光のポイントや旅程などについて述べていきたいと思います。

①気候、天気

パースは地中海性気候に属しているそうです。南半球にあるので季節は日本と逆で6月から8月が冬、12月から2月が夏で、四季はあるものの日本よりはマイルドで、冬でも晴れた日の昼は20度前後まで上がります。ただ、朝夕と日中の寒暖の差が激しいので、朝は7時台とかで7度から10度くらい、ものすごく寒い日で2度、3度まで下がることが年に数日あります。天気は冬は雨の日が多く(晴れるのは週2日程度)、夏は逆に雨はまず降らないと思って構いません(ひたすら快晴です)。なので、夏はものすごくカラッとしていて気温は38度前後まで上がりますが日陰に入れば全然涼しいです(年に何回か40度を超えますが、そうなると日陰にいようがどこにいようが暑いです)。夜は20度台にまで下がるのでクーラーがなくても寝過ごしやすいです。湿気がないので20度台だと暑さは感じないです。

服装は夏は日中はTシャツに短パン、女性で冷え性の方なら夜には長袖のシャツ1枚、不安であればカーデガンなど念のために1着持って来れば十分だと思います。冬は朝は8時前までは冷えるのでセーターにジャンパーなどが必要ですが日本のようにダウンジャケットなどは必要ないです(パースには暑すぎます)。日が昇り始めて8時ぐらいになれば10度を超えて昼に向かって20度近くまで上がっていきますので(24度くらいまで上がる日もあります)、昼はセーターだけでも十分です。

Street Muscian

②空港からのアクセス

空港からシティ(アメリカで言うダウンタウン)までは車で20分くらいです。残念ながら2019年10月3日現在、空港まで電車が走っていません。現在建設中で完成して実際に運転が開始されるのは2021年の後半と予定されています。いや、本当にすぐそばなんですけどね。空港からシティまでは福岡空港ー天神間と変わらないような感じなんですが。なので、シティまではシティ内のホテルまで行くシャトルバスかローカルの普通のバス、uber あるいはタクシーなどで行くことになります。電車が走り出せばシティまではそれこそ10分くらいで行けるようになるのではないかと思われます。

access
Access from Perth airpor to city

③宿泊施設

ホテルなどの料金ですが、現在は日本のホテルの方がパースより全然高いと思います。パースは超不景気なうえにホテル建設ラッシュが続いていること、円が豪ドルに対してものすごく強くなっていること(2019年10月3日現在で71円終わりから72円前半)。なので、4スターのホテルでも100ドル台後半から200ドルくらいの値段とか珍しくないですし、3スターホテルなら100ドル台前半で売りに出されている日も多いと思います。ただし、パースの特徴として、スポーツの試合やコンサートなどイベントがシティであると通常の倍近くに上がることもあります。日本でおなじみのヒルトン、ハイアット、ウェスティン、インターコンチネンタル、ホリディイン、クラウン、アコーホテルズなど一通り揃っていますし、オーストラリア、ニュージーランドで展開しているホテルチェーンもあります。

④レストラン、カフェ、お店

オーストラリアはコーヒー文化の国です。え、ティーじゃないのと思われる方もいると思いますが、以前はそのようでしたが、今は圧倒的にコーヒーを飲む人の方が多いです。ティーを好まれるのは年配の方に多く、そういう方は「コーヒーなんて邪道だ」という感じで煙たがります(笑)。どこの国も年配の方はこだわりが強いです(笑)。シティなら日本のコンビニ並みにカフェがあり、ほとんどが個人経営の小さないお店。どこも基本的に質の高いエスプレッソ式のコーヒーを出すので、あのスターバックスでさえ参入する隙間がないくらいカフェの数が多くそして、コーヒーの質は非常に高いと言われています。メルボルンがオーストラリアでのコーヒーのメッカみたいな感じで知られていますが、パースはメルボルンに次ぐ第二のカフェシティとされています(シドニーよりもカフェの数が多いそうです)。

レストランは町中にはイタリアン、フレンチ、中華、韓国、和食、すし、東南アジア料理が混在しています。マクドナルド、バーガーキング(オーストラリアでは Hungry Jacks という名で展開)、ケンタッキーなどのファーストフード店もありますし、フードコート(主にランチの時間帯)も所々にあります。

パースはとりわけ東南アジアに近いことから東南アジア系の移民も非常に多く、マレーシア、ベトナム、タイ、シンガポール料理などはどこの町に行っても気軽に食べられます。

Northbridge (City)

価格はフードコート、ファーストフード店で10ドルちょっと。飲み物も頼んで12-15ドルくらい(こちらでは水はただで出てきません。日系のラーメン屋や和食の店などでは出てきます)です。レストランはカジュアルなレストランで、ランチは$20ドル前後、ディナーは$40近くすることが一般的です。現在のレートで換算してもパースでの外食は高いと思ってください。豪ドルは1ドル70円~100円近くを行ったり来たりするので、円安(100円近く)の時はヨーロッパの物価の高い国よりも高くなります。なので、今はパースに旅行に来る絶好のチャンスだと言えます。

⑤言語

オーストラリアは英語圏の国です。オーストラリア英語はオージー英語と言われその独特の発音が取り上げられます。日本でもよく例に出されるのが「エイ」という発音が「アイ」に変わる。I go today は アイゴウトゥダイ(I go to die) になるとジョークのように言われます。確かにシドニーやメルボルンなどオーストラリア大陸の東側ではこの発音の変化が顕著に見られます。しかし、パース及び西側の西オーストラリア州ではこの変化がありません。Today は皆トゥデイと発音します。

ただ、オージー英語はイギリス英語がベースになっていますので、日本の受験英語(アメリカ英語)や本場のアメリカ英語に慣れ親しんでいる方からすると聞き取りにくいと思います。Tomato は「トメイト(アメリカ式読み方)」ではなく「トマート(イギリス式読み方)」、アルファベットの「Z」は「ズィー(アメリカ式)」ではなく「ゼッド(イギリス式)」と発音されるなどアメリカ英語との違いは多々ありますし、オーストラリア独特の単語なども少なくありません(観光客に対しては使わないと思いますが)。

そして、更に難易度を上げるのが移民の人たちの訛った英語。オーストラリアは移民大国で3割が移民の人たちと言われています。町中を歩いていても白人と非白人の割合は半々程度。移民の数ではアメリカと比べると少ないかもしれませんが割合で言うと圧倒的にオーストラリアの方が多いです。出身もアジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系、南米系など様々です。アメリカでは移民であろうがアメリカ訛りの発音をするように訓練されますが、オーストラリアではそれがないため、皆自分の国の訛りで英語をしゃべります。日本人は日本語なまりの英語、インド人はインド訛り、シンガポール人はシンガポール訛り、マレーシア人はマレーシア訛り、フランス人はフランス訛り、ブラジル人はブラジル訛りなど。生粋のオージーの英語の方がきれいでわかりやすいくらいです。なので、こちらに住んでいる人でも1回で聞き取れないことも珍しくないので、聞き取れなかった時は恥ずかしがらず「pardon?」、「please speak more slowly」などと聞き返してください。

⑥パースの魅力

パースの魅力は陽気でフレンドリーなローカルの人々、ごみも落ちておらずきれいで緑や西洋の建物と調和した美しい街並み、シティの南側にはスワンリバーが流れジョギングや憩いの場となっていたり、西側には高台の上にキングスパークがあって、シティやスワンリバーを見下ろせます。また、シティを離れてビーチに行けば透明度の高い海、そしてバースを離れれば無数の手つかずの自然です。人にも自然にもとにかく「癒される」場所です。

Swan River
Swan River
Kings Park
Kings Park
Kings Park

日本の都市部にあるようなエンターテイメント施設(カラオケ、ボーリング場、ゲームセンター、遊園地、テーマパークなど)は見かけませんが(ゼロではないですが)、日本での日々の忙しい生活に疲れた人、様々な問題で精神的に参った人などにはとてもおすすめの場所だと思います。

こちらの人は知らない人でも隣の人に話しかけてきます。バス、電車の中、道、エレベーターの中などなど。無言に耐えられない人たちが多く、「今日は暑いわね」とか誰かしら何か言い始めてそれに「本当ですね」とか合わせてきて会話が始まります。観光客なら「あなた、観光客?どこから来たの?」など聞かれることも珍しくないと思います。怪しい人と思わず、素直に返答してあげましょう。「あら、日本人?日本のどこ?東京から?私こないだ東京に旅行に行ったのよ」なんて感じになります。とにかく話すことが好きなので、一旦話し出すと5分、10分続くこともしばしばです。

そして、海は息をのむような透明度の高い海、ターコイズカラーのインド洋。シティに近い海でも日本と比べたら十分綺麗ですが、離れれば離れるほど想像を絶するようなきれいな海が続きます。

次回は、これらを踏まえてパースを満喫するためのおすすめスポットや旅程などについて焦点を当てていきたいと思います。

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