海外で永住権を取得したいと考えている方は少なくないと思います。
近年はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、EU圏などの西洋圏に限らず、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピンなどのアジア圏も非常に人気があり、日本人に限らず、世界各地からこれらの国々へ移住をする人が増え続け、永住権の取得要件(永住権がない国については長期滞在ビザ)が年々厳しくなっていると聞きます。
アメリカでグリーンカード(アメリカの永住権)を取得するのは宝くじで1等を当てるのより難しいというのは、もうかなり前からの話ですし、オーストラリアやニュージーランド、シンガポールやマレーシアなどはアメリカと比べればまだ見込みはあるものの決して簡単ではないと言われています。現在はまだ比較的に取得要件が緩いインドネシア、フィリピン、タイあたりが狙い目と考えている人が少なくないようです。
さて、オーストラリアの永住権に関してですが、2000年頃までは比較的取得が簡単だったそうです。現在は経済的にもかなり力を付けて物価も平均年収も日本のそれよりかなり上回っているオーストラリアですが、当時は真逆で物価も日本より全然安く平均年収も今の3分の1程度。そのため、特にバブル期を中心に日本人が大量にオーストラリアに旅行で訪れて魅了されて、その場で家を即買いしたバブリーな日本人も少なくなかったとか。それに伴って、多くの日本食レストランがオープンし、デパート、土産屋さん、ホテルなども日本人客で溢れかえって、日本語が話せるスタッフが至る所で必要になったことから、それらの場所で仕事をゲットした人が数年働いてそのまま永住権取得へというのが一般的な流れだったそうです。今はそれが日本人から中国人に代わって、彼らがオーストラリアも含めて世界のあちこちで家や高級ブランド品を買い漁り、ホテルやショップは中国人スタッフや「歓迎」などのサインで出迎えるといった形になっていますよね。
日本のバブル崩壊によって日本人は遠くの西洋より近くて安いアジアに旅行を求めるようになり、オーストラリアから徐々に日本人が離れていき、2000年代後半には日本人の存在はほとんどオーストラリア国内で見かけることはなくなりました。日本語、日本人需要がなくなり、日本人にとってビザを取得するのが難しくなったというのはこの意味も大きいと思います。またアジア諸国の台頭によりアジア諸国から留学や移住などでオーストラリアに移ってくる人が急激に増え、昨年、現在の移民の割合は西洋圏出身者よりアジア圏出身者の方が上回ったというニュースが伝えられたほどです。日本人の減少した数は中国やインドなどから移り住んできた人数に比べたら全然大したことないということですね。
現在オーストラリアに住んでいる日本人は在豪歴10数年とか20年近くの古株の人か留学、ワーホリ、仕事などで来ている在豪歴数年の年数が浅い人のどちらかに大きく分かれていると思いますが、古株の方の方は上述のバブル期などにオーストラリアを訪れてそのまま移り住んだ方だと思います。
そんなオーストラリアですが、長くなりましたので永住権取得についてもう少し踏み入った話はパート2で。
Comment
No trackbacks yet.
No comments yet.