Blog

久しぶりの投稿です。本当はもう少し頻繁に投稿したいのですが、仕事が忙しすぎて全く余裕がないです。

日本に戻って働き始めて早5か月。以前(10年以上前)と比べて感じるのは、仕事の進み具合がオーストラリアと変わらないんじゃないかと思うほど日本は遅いです。

例えば、メールや電話に関しても以前ならまず、当日あるいは翌日に何らかの返事が返って来てたイメージがあります。例えばその返事で事が足りたり、あるいはその時解決しなくともまずは「確認させてください。2―3日以内に回答します」的な何かしらの返事があったと思います。

しかし、今はまず帰ってこないことが当たり前かのよう。2―3日後に返信があることもザラですし、1週間-2週間待たされたりなんてことも1度や2度じゃありません。まるでオーストラリア。ただ、返事が来るときは「大変申し訳ございません」的な感じで謝ってきますが。←ここはオーストラリアとは違います。笑

そして、物やサービスなどの注文は納品まで2,3か月かかることもざらで以前だったら1,2週間とかどんなにかかっても1か月くらいだったと記憶しています。ここもオーストラリアと変わりません。本当に日本はどうしちゃったんでしょうか?この辺はビジネスの世界だけでなく、最近のAmazon や 宅配便、郵便などの配達が当日来なくなったのを考えると想像しやすいかと思います。

そんな感じで日本はサービスの質が落ちてきているように思えます。しかし、オーストラリアならそれが当たり前で特に謝るなんてことはないと思いますが、日本はそういうわけにはいかず謝罪せずに仕事を勧められない風習は今でも根強く残っている。これは大変だなと感じます。

何故日本は変わってしまったか?

1.人材不足

これはメディア等でも言われていることですが、やはり高齢化による労働人口が減っていることはビジネスの実体に相当大きな影響として出ているんだと思います。また、近年は以前よりも転職は当たり前というような雰囲気があるのかもしれません。簡単に辞めやすい雰囲気もあるんだと思います。今は売手市場ですし、以前のように転職は「35までなら1回までなら問題にならない」などというのはだいぶなくなってきているのでないでしょうか?

また退職代行なんていう日本特有のものもあるのでより辞めやすくなっているのでないでしょうか?オーストラリアから帰って来る前に知り合いに「日本って辞める時に自分で辞めますって言わずに退職代行にお願いするって聞いたけど、なんで?」って聞かれたこともあります。

更にリタイアした世代から知識や技術等の継承がされていないというのも直接的ではなくてもあるのではないかと思います。

2. 労働基準法による残業の取り締まり、有休取得推奨の強化

労働基準法で残業を厳しく取り締まったり、有休を促進するなど以前と比べ労働時間を強制的に少なくなるようにしている点もあると思います。今、日本の年間の労働時間というのは先進国では少ない方だと思います。また、海外は立場的に弱いスタッフなどは労働基準法のようなもので厳しく取り締まっていて保護されていますが、マネージャーやそれ以上のクラスになると「給与たくさんもらってるんだから保護する必要ないよね?」という感じなので、仕事が終わるまで夜9時であろうが深夜12時、2時、3時であろうがずっと働き続ける人が少なくないです。

3. サプライチェーン問題?

コロナ脱却からだいぶ経ちましたが、今でもあるんでしょうか?納品が遅い理由の一つとなっているようです。物がなかなか海外から届かない、遅れるから国内の需要に応えられない、在庫不足。恐らくどこも「早く送って」という状況なのでないかと思います。もしかしたら通関の手続きにも影響が出ているのでしょうか?私のオーストラリアからの荷物も先日ようやく届きました(船便で5か月、以前は1か月ほどで届いたのですが)。

4. 日本は住みやすいか?

結論として、日本は仕事の面からすると以前にも増して大変なのではないかと思います。

オーストラリアのように遅いと述べましたが、それでも「No worries」の文化の国ではありません。遅れが出れば謝罪が必要ですし、こちらへの納品が遅れても取引先、他部署、上司に遅れて次につなげることは出来ません。最近はリモートで会社のシステムにアクセスできたりするので、結果、隠れ残業が増える。間に合わせるために家で深夜まで、土日も働くなんて状況に陥っている人も少なくないのではないでしょうか?

5. 日本は再び経済大国になれるか?

最近は海外から日本への投資も増えたり、物価や給料も上昇し始めたなんてニュースも結構聞きます。失われた30年からの脱却を始めていると思います。

ただ、日本人が以前のように稼げるかとなると、私はより日本人は努力しないと駄目だと思います。まず、現在私の周りの外資系では従業員の3割、4割近くは外国人従業員というところが増えてきているように思えます、10年以上前、日本の外資系で働いていた時は外国人従業員というのは基本的に駐在出来ているExpats と日本で生活してる外国人従業員がわずかで会社全体の1割もいなかったと思います。

しかし、今はアジア系の従業員がスタッフ、スーパーバイザー、マネージャークラスに結構いて、会社の役員など要職にヨーロッパ人、アメリカ人、オーストラリア人などいる感じです。

アジア系の人達は、日本語、英語、中国語(インド系ならインドの言葉)に問題がありません。これだけでも日本人従業員は不利です。社内でどちらがより良い評価を得るかはこれだけでもわかると思います。また、日本人と彼らの間でスキルに関しても以前ほど差はないように感じます(アジア系の人達が必死になって身につけている人が増えて、日本人の方が突出したスキルを持っている人が減っている)。また仕事に関してはアジア系の人達も日本人的な考えではなく西洋圏のビジネスマンと考え方に近いので、そこも外国人上司から評価されやすいポイントだと思います。今はまだ取引先の相手が日本人という事も多いので「やっぱ日本人も必要だよね」という感じですが、5年後、10年後は取引先の相手も外国人という事ももっと出てくると思います、そうすると日本人よりも英語や中国語、インドの言葉が堪能な人の方が重宝されるようになってくるのではないでしょうか?

なので、また5年、10年経つと日本人・外国人比率は逆転するのではないかと思います。そのような状況で勝てるか、勝てないかは本人の努力次第になってくるように思えます。自分も海外に出て挑戦するというのも一つの手だと思います。

Comment

  1. No comments yet.

  1. No trackbacks yet.