オーストラリアは様々な人種の人達が住んでいる国です。人口の約半分くらいは非白人だと思われます。アジア系から南米系、アフリカ系などなど。基本的に好き嫌い、善悪、問題有り・無し、面白さのつぼなどみなそれぞれ違います。
なので、相手のことなんていちいち気にしてられないし、考えたってわかるものじゃない。じゃあ、自分が過ごしやすいように空間を整える方が賢明だねというのがこちらの考え方だと思います。自宅の部屋はもちろん会社のオフィスのデスク周りなどもそうです。外資系などで働いたことがある方なら、よく外国人従業員が家族の写真をデスクに置きながら仕事をするなんて光景を見たことがあると思います。また、仕事中に音楽やラジオを聞きながら作業したり、食べ物を食べながら仕事をするのはオーストラリアでは当たり前のように見かける光景です。自分にとっての快適な状態を作り出すことでパフォーマンスを上げる。そうしないなんてあり得ない、それでちゃんと仕事ができるの?というのがオーストラリアだと思います。
ただ、時に自身の行為が他の人にとっては不愉快になることももちろん多々あります。そんな時はちゃんと相手にその旨を伝えます。もちろん建設的にです。怒ったり、「ちっ」なんて感じで不貞腐れながら言ったりせず、あくまで冷静な態度で伝えます。海外では何も言わない=問題ない、合意しているとなりがちなので不満、不快な事があるならその時にその事を伝えるべきという考えはオーストラリア以外にも海外では一般的な考え方ではないでしょうか?
ご近所トラブルはオーストラリアでもある
そんなわけで、ご近所トラブルというのはオーストラリアでもあります。オーストラリアで暮らしていて結構深刻な悩みとして抱えられている方も少なくないのではないでしょうか?とりわけ騒音や夜間、深夜のパーティー。オーストラリアはパーティーは日常的なもの。お酒も入ればテンションは日本より更にハイになることも多々あります。当人たちは楽しいでしょうが、周りの人にとっては迷惑極まりないというのは日本もオーストラリアも同じです。
なので、賃貸物件を借りる時なども夜の騒音などについては必ずと言ってよいほど賃貸契約書に厳しく書かれていますし、シェアハウスでハウスメイトを募集している時も必ず「うちはパーティーハウスではないので、パーティー好きな方お断り」など明記されているのをよく見かけます。
お隣さんが迷惑な住人だった場合
もしお隣さんが毎晩音楽をガンガンかけて自分の部屋にも音がガンガン伝わってくるなどあった場合、どうすればよいでしょう?
これに関しては様々な考えがあると思います。ちゃんと相手に迷惑な事を伝えた方が良いという人、あるいは相手が何してくるかわからないから直接会って言うのはやめた方が良いと考える人。
私はそんなに迷惑を被られたことがないので経験に乏しいですが、それでも1,2度はあります。私の経験では基本的にはちゃんと相手に迷惑な旨を伝えた方が良いと思います。
上述の通り、オーストラリアは自分のしたいようにする、暮らしやすいようにするというのは誰もがやっていることです。上述の通り、みんなバックグラウンドも違うので何が他の人にとって迷惑かはわからない。とりあえず自分のしたいようにして、それで注意を受けたら改めればよい、特にクレームとかなければそのまま自分のしたいようにし続けると考える人が多いように思います。
だから、迷惑な旨を伝えたら「あら、ごめんなさい。今、音小さくするから」と言う感じですぐ辞める人がオーストラリアの場合は多いと思います。日本だと人間関係もウェットで「あの野郎、後で覚えておけよ」など復讐、仕返しなどの懸念が大きいと思いますが、オーストラリアは人間関係はすごくドライだと思います。
もちろん問題児もいる
さて、それで問題が解決されればよいですが、中にはその時はやめてくれてもまた翌日、数日後には同じことをしでかすという場合もあると思います。最初は真摯に謝って対応してくれても、2回目以降段々態度が悪くなり言う事を聞かなくなる、逆切れされるなんてことも人によってはあると思います。
あるいは薬をやってるとかいかにもやばそうな感じの人という場合もあるでしょう。
そんな時はマンションなら管理組合に報告して対応してもらう事になると思います。管理組合も夜はマンション内の管理組合のオフィスに人がいなかったりして、時間外は外部のセキュリティ会社に丸投げしているケースもあります。その場合は管理組合の指示に従ってセキュリティ会社に連絡することになると思います。
あるいは一軒家の場合は行政に対応してもらうのも手です。メルボルンがあるビクトリア州の場合、ご自身の住んでいる地区の市役所に直接言うか、下記のリンク先から報告することが出来ます。
Reporting noise | Environment Protection Authority Victoria (epa.vic.gov.au)
一般的にこれらに報告する場合は録音など証拠があった方が良いかもしれません。証拠がなければ動くに動けないからです。
最終手段は警察
マンションの管理組合や行政も助けにならない、あるいは一軒家で管理組合などがない場合は、最終的には警察に対応してもらうことになると思います(←私はここまでの経験はないです)。オーストラリアは移民大国。問題を起こしているのが移民だったら、ビザを取り上げられるなどの心配が出てくる場合もあり、できれば警察沙汰は起こしたくないと考える人も少なくないと思います。ただ、いきなり警察に連絡するよりもまずは直接会って伝える、管理組合に報告するなどしてそれでも改善の見込みがない場合、あるいは爆音で今すぐ警察に対応してもらいたい場合は連絡しましょう。
終わりに
最初に言った通り、まずは直接会って伝えるというのがオーストラリアの基本だと思いますし、大抵はそれで解決することが多いのではないでしょうか?
近所の騒音トラブルに限らず、学校や職場などでも同じです。日本だと面と向かって注意するということに慣れていない人も多いと思いますが、こちらでは皆、建設的に話し合うという事を小さい頃から経験していてごく当たり前のことなので相手も逆切れするとかは危ない人でない限りないと思います。
この人ちょっとやばそう。明らかに薬などやっている、よく奇声を上げている、発狂しているなどであれば、管理組合や行政などに相談する方が得策という場合もあるかもしれません。
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