トランプ大統領がアメリカ国民の雇用確保を最優先すべく、新規の就労ビザの発給を年内いっぱい停止すると発表しました。
新型コロナウィルスによりロックダウンを余儀なくされ、多くの国民がそれに伴って職を失ったことへの対策だと思います。ただ、アメリカの就労ビザはこれまでも取るのがほぼ無理と言われていたので、どれだけ多くの人に影響を与えるのかわかりませんが、長期で暮らすのに必要なビザと言えば就労ビザや永住権だと思うので、ショッキングなニュースであることに変わりはありません。
また、アメリカが今回の措置を取ったことで他の移民大国と言われる国々への影響も注目されるのではないかと思います。オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどもアメリカに追随すれば、海外就職や海外移住への大きな妨げになることは間違いないです。
新型コロナウィルス以前はグローバル化は益々進み海外就職や海外移住する人も増えていくと考えられていましたが、今後2,3年は各国政府が自国の受けた経済的大打撃から立ち直るためにこういった措置に動くかもしれません。
また、新型コロナウィルスによって世界のパワーバランスが変わりつつあり、秩序が乱れ始めています。新型コロナウィルスの問題が終息するであろう数年後、今と世界の情勢が大きく変わっているようであれば、グローバル化もこれまでとは違った形のものとなるかもしれません。
人や物の国を超えての移動がなくなるとは思えませんが、グローバル化(地球全体)に関してはメディアで言われているように新冷戦が始まるようであれば、世界がひとつになるというより、いくつかの経済圏のような地域帯ができてその中では移動が自由になるという感じになるかもしれません(EUあるいはTPPのように)。そして各国がどれに属するかで発展できるかできないかが変わってきて、それぞれの地域帯が鎬を削る形になって優秀な地域帯に属する国々が世界で優位に立てる、そんな時代になるのかもしれません。
もし、そのような世界になれば、留学や移住先の選定にも大きく影響を与えるかもしれません。これまでは、英語や西洋圏が人気の上位を連ねていましたが、今後中国がアメリカに変わって世界をリードしていくようになれば、英語よりも中国語、留学や移住も中国、台湾、香港や華僑が多く住んでいるシンガポール、マレーシア、ベトナムなど東南アジア圏が重要度も上がり人気が出てくる可能性もあります。そうなれば、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどで留学を考えられてる方には大きな変更を余儀なくされるかもしれません。
現在は各国が鎖国状態で海外に行くのは難しいですが、大切なことは来るべき将来のために今できることをしっかりやっておくことだと思います。勉強もそうですし、移住や海外就職したいのであれば、日本国内で経験を積んでおくことも役に立つかもしれません。採用で有利にならなくても全く経験がないのと別の国でもかじったことはあり、大枠はわかっている、大体その業界の特色は別の国でも同じということであれば、日本で経験を積んでおけば職をゲットして働き始めた時に役に立つかもしれません。
そして、ビザや各国の規制緩和などの情報収集、新型コロナウィルス終息後の世界情勢なども注視しておく必要があるでしょう。
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