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オーストラリアではローカルの人と話していて日本の事などがテーマになった時、急に片言の日本語をしゃべり出す人がいたりします。

日本がバブルで経済が絶好調の90年代に多くの日本人が観光客としてオーストラリアを訪れていて、日本食レストランは至る所でオープンし、ホテルも日本人スタッフあるいは日本語が話せるスタッフをどこも必要としていた時代があり、政府が高校の授業で第二外国語の授業として日本語を組み込むほどで、今の20代の人たちも、高校の時に日本語の授業を取ってたという人がいたりします。日本に親しみを持つ人も少なくなく、日本に観光で訪れたという人はたくさんいますし、何年か住んでたという人にも結構出会ったりします。特に日本の文化に関しては良いイメージを持っている人が多いと感じています。町中ではローカルの人は日本人に限らず誰に対しても大抵親切ですし、陽気でフレンドリーです。

一方で、オーストラリアに興味を持つ日本人のほうが少ないのが残念です。バブルのころはケアンズ、ゴールドコースト辺りが第二のハワイと化すぐらい日本人で溢れていたそうですが、バブル崩壊後日本人の興味は近くて安い東南アジアに移っていきオーストラリアを訪れる日本人が激減しました。現在は日本人をターゲットとしたビジネス需要はほとんどなく、中国、東南アジアに目を向ける人がほとんどです。日本人がローカルの仕事をゲットするのが難しいのも、こういう背景のもと日本人であることの優位性が現在は全くないということにあると思います。私は現在ローカル企業に勤めていますが、日本人は私一人だけですし、これまでには大学に通いながらバイトで働いているという人に一度会ったくらいです。昨年あたりから日本からオーストラリアを訪れる観光客が大きく増え始めたという統計もあるので、今後に期待したいところです。

差別に関してですが、私自身は表立って差別を受けたということは今のところ経験していませんが、たまに白人同士の会話を聞いているとアジア系を下に見ている感じの喋りは耳にすることがあります。オーストラリアで移民の人たちに話を聞くと、今でもこの国には差別は残っていると声を大にして言う人がアジア系移民を中心に見ますし、彼らは結構怒っています。都市部では本当に様々な国の人が住んでいて通りを歩いていても白人、非白人の割合は見た目で半々くらいという感じなので、目の前で表立った差別を経験したり目撃したりすることは基本的にはあまりないのではないかと思います。地方に行くと白人しかいないような地域もあるので、そういうところだとまた違うのかもしれません。

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