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パースを離れて4年9か月。いつかまた戻りたいという気持ちは常にありつつも、やはりメルボルンやシドニーなど東海岸から訪れるには遠いし(飛行機で5時間)、訪れるならまとまって休みを取った時に訪れたい。

と思い続け4年と9か月が経ってしまいましたが、今回、訪れる理由が出来たため短期間ですが弾丸で再びパースを訪れました。なんせ4年9か月ぶり。私がパースを離れたのはコロナ直前。所々変わってるかななど色々な思いを膨らませてパースに着きました。しかし、ほとんど変わっていない。。。もちろんお店など所々変わっているところはありますが、昔からあるお店が大半。「うわぁ、こここんな風になったの!?」というような驚きはほとんどありませんでした(笑)。以前、毎朝出勤時に通っていたカフェもまだあり、その店を横切った時に当時からのオーナーもレジに立って接客していて、目が合った瞬間お互い名前を呼び合って、「元気?お互いまだ生き残っているね!」とそこから話に花が咲いて、懐かしさと共にとても良い時間を過ごせました。

それ以外にもパース時代の友人や当時の上司や同僚とも再会し、やっぱりパースの人はのんびりしていて温かいなぁと感じます。別にメルボルンやシドニーの人が冷たいというわけではないですし、パースだって職種などによっては忙しい人も長時間労働している人もたくさんいるのですが、パースの人と話すとなんかせかせかした感じがないような気がします。

そしてパースのドライバーはメルボルンと比べたらめちゃ安全運転。やはり人口が少ないので車の数も少ないですし道も広いのでメルボルンのようなカーレース状態になりにくい。一部スピード狂みたいな人がいてもメルボルンと比べたらほんのごく一部でみな安全運転。駐車場の1台あたりの駐車スペースもゆったり。縦列駐車が苦手な人でもそれほど難しくなく駐車できると思います。

私がパースの好きなところ

1.圧倒的な開放感

私が最もパースの好きなところ。まず開放感が半端ない。例えば上の写真はパース側から撮ったサウスパース。パースのシティの南側にはスワン・リバーが流れていてこれが湖ぐらいの川幅でその川の南にサウスパースの町があるのですが、空がめちゃ広い。これぞパースの景色だと思います。

これが例えばブリズベンならブリズベン・リバーが流れていますが川幅はスワン・リバーほど広くないですし、川沿いは近代的な高層ビルがたくさん立っています。シドニーは海沿いの町でパースの次に好きな町ですがオーストラリア最大の都市。シティを離れれば自然豊かですがシティは高層ビルだらけ。メルボルンはヤラ・リバーがパース同様シティの南側を流れていますが、川幅は日本の川みたいに非常に狭く常にどぶ川で情緒のかけらもない状態。そして川の両端は高層ビルが乱立し、空は広くありません。

2.何度訪れても飽きないキングス・パーク

そして、キングス・パークは何度訪れても最高です。ここの景色は何度見ても飽きない。オーストラリアの場合、シドニーならハイド・パークやロイヤル・ボタニック・ガーデン、メルボルンならアルバート・パークやフィッツロイ・ガーデンなど景観の良い公園はパース同様あります。海外の公園ならバンクーバーのスタンレー・パークやニューヨークのセントラル・パークなども訪れたことがありますが、私にとってのベストパークはやはりダントツでキングス・パークです。上の写真のように整備された芝生に座ったり寝そべってシティやスワン・リバーを眼下に見下ろす風景は最高ですし、こういう風景は上述の他の公園では味わえません。

3.やっぱりパースの海は別格

そしてやっぱりパースの海は透明度が一段と上がります。メルボルンでも例えばモーニントン半島に行けば似たような感じの海が見れますが、1時間とか1時間半ぐらい離れないと見るとこが出来ません。パースなら30分ほど離れれば写真のような海が至る所にあるという感じですし、基本どこも貸し切り状態。上の写真(最初の2枚)はパースで1、2を争う人気のビーチ、コテスロー・ビーチですが、そんなビーチでも上の写真のような人口密度。パースならこの混み具合はめちゃ混んでいる部類に入ります。他のビーチならどこも隣の人は数百メートル先という感じが当たり前。こんなきれいな海をそんな感じでほぼ独占できるのはパースに住んでいる人たちの特権。シドニーやメルボルンのビーチではまず無理です。

4.パースは町や道路も綺麗

最後にメルボルンなら道によってはごみがひどく散乱していたりしますが、パースは基本どの道もきれい。そして建物もいくつかのサバーブ(シティ近郊の町)を歩いてみましたが、メルボルンと比べるとものすごく綺麗だなと今回感じました。メルボルンは昔からの建物を保存する姿勢が強いので(ヘリテッジリスト=州の文化遺産リストに載っていたりすると外壁は行政の許可がないと簡単に変更できなかったりします)、そういうのも関係しているのかもしれませんが、パースの建物の外壁はよごれも見られず本当にきれいな建物がメルボルンと比べると多い感じがします。パースはメルボルンやシドニーと比べても日差しがより一層強くまぶしいです。でも青い空に白などの外壁がよく映えて見えます。

どの都市が自分にとって良い都市かは人それぞれ

以上、今回の投稿はパースをべた褒めして他の都市を下げる感じのような内容になってしまったかもしれませんが、それは多分私が自然やリラックスした雰囲気が好きだからだと思います。パースには6年半住んでいましたが、正直5年過ぎたあたりからは上で述べたような雰囲気は当たり前すぎて飽きていたと思います。でも、パースを離れ4年9か月ぶりに訪れた時「やっぱりこの感じ自分には最高」と実感できました。

もし、都会が好きな方ならパースは退屈過ぎてシドニーやメルボルンの方が合っているかもしれません。シドニーやメルボルンなら大都会の雰囲気を味わえますし、どちらもシティにはリラックスできる公園もあります。そして歴史的建造物を見たいならメルボルンやシドニーの方がパースよりははるかに多くあります。芸術やグルメ、スポーツ観戦やコンサートに行くのが好きな方もメルボルンやシドニーの方がより良いでしょう。あるいはサーフィン好きの方ならゴールドコースト、スキューバーダイビングが好きな方や日本人が多くて日本語も多少通じる方が安心できて良いという方ならケアンズなどの方が生活しやすいと思います。

今回、パースを訪れてまた一段と日本人修学旅行生や留学生あるいはワーホリの方など多く目にしたり、日本食のレストランもシティ内で随分増えているような印象を受けましたが、それでもケアンズやゴールドコーストに比べたらまだまだ全然少ないと思います。元上司にも「パース変わったところある?」と聞かれてその事を伝えたら「あんたがパース離れてからよ。日本人(パース)めちゃ増えたの。SUSHI BARも至る所にできてるし。あはは」と言われました。私がパースを離れる直前にANAのパース直行便が開始したのでその影響でしょう。やはりエアラインの直行便があるかないかは大きいようです。

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