J-55 Broome 旅行に際しての注意、J-54 Broome 旅行記①、でブルーム観光やブルーム観光に際しての注意を述べてきましたが、今回はそれを踏まえてブルーム観光を安全に楽しむいくつかのポイントを述べていきたいと思います。ブルームは西オーストラリア州に住んでいる人なら誰でも一度は訪れてみたいと思う場所です。いくつかのポイントを抑えれば忘れられない素敵な旅になるでしょう。
①カメラ、ドローンなどを持っている方は是非持っていきましょう。
ブルームの魅力は何と言っても美しい自然です。そしてパースからもかなり距離が離れているため、そう滅多に行ける場所ではありません。写真や動画に収めることができれば自分で将来見返すため、あるいはまだ行ったことのない友達などに見せることもできるのでぜひおすすめです。
②水着、サングラス、日焼け止めなども忘れずに
ブルームは常夏のリゾート地。冬でも月間の平均最高気温は30度前後です。
ターコイズカラーの美しい海で泳げば気分爽快。ただし、ワニに注意、潮の流れが激しいのでこの区域での遊泳は禁止など、注意を促す看板がある場合はそれに従いましょう。
③レンタカーを借りる場合は4WDがおすすめ。保険もしっかり確認して必要なものに入りましょう
オプショナルツアーに参加せず、自分で観光スポットまで運転していく場合、レンタカーを空港などで借りることになると思いますが、ブルームに関しては4WDを借りるのがおすすめです。もちろん、セダンなどの小型車よりレンタル料金は高いのですが、ブルームは町を離れると国道以外は基本的に砂利道であまり整備されていません。観光ガイドに乗っているような観光スポットでも2WDでは厳しいようなところも少なくないですし、こちらの人で砂利道なんて小さいころから当たり前にあってへっちゃらとかでなければ、ここでケチをせず安全を買うと思って4WDを予約することをお勧めします。万が一郊外で砂にタイヤが取られて動けなくなったとかスリップしてどこかに激突して車が動かないとなってはいつ助けが来るかわかりません。
ブルームでレンタカーを借りる場合、レンタル料金内での走行距離に制限を設けていることがあります。例えば400kmの場合、400km まではレンタル料金に含まれ、それ以上は1kmごとにいくら追加でかかるという仕組みです。400km以内で済ませられるかはどこを訪れるかにもよりますので一概には言えませんが、例えば Eight Mile Beach までは片道 300km 以上ですので往復するだけで200km以上オーバーです。また、Cape Leveque や渓谷がある方へ行くとやはり往復だけで400kmを超えることになると思いますが、そういったところを除けば、大抵の観光スポットは町から数十キロ圏内にあると思います。
更に保険も考慮しないといけません。通常レンタルに自動的についてくる保険はすごくベーシックなもので、カバーしてくれる範囲はものすごく狭いです。例えば、対物は人口わずか14,000人ほどのブルームの町で使うことは考えにくいですし、レンタルした車の傷などはボディのペイント部分の傷は保険でカバーされるけどタイヤや窓ガラス、サイドミラーなどは対象外など細かいところで対象、対象外があります。この範囲はレンタカー屋によって細かいところで違うこともあるかもしれませんので、その都度確認されることをお勧めします。とはいえこれもブルームのような小さな町ではあまり使うことは考えられません。ブルームでもっと重要なのは、未舗装道路用の保険やロードサイドアシスタンス、あるいは免責金額を低くするなどオプションで付ける必要があるもの、あるいは万が一のためにつけておいた方が良いものをどうするか考えることです。どの保険を付けるつけないかはドライバーの技量と経験にも依りますので一概には言えませんが、当然オプションの保険を色々つければ車のレンタルにかかる費用は上がります。レンタカー屋さんで自分の走行予定を伝えてアドバイスをもらうことも一考です。
④グーグルマップはあまり役に立たないかも。郊外に出る前に Visitor Centre には必ず寄りましょう
オーストラリアは日本のようにインターネットに情報が溢れておらず基本的に口コミが重要な情報源になります。ブルームに限らず地方に観光で行く場合、その地域の Visitor Centre が一番情報を持っています。目的地までの行き方だけでなく、天気や道路の状況(砂利道かコンクリートか、雨でぬかるんでないか)などの注意事項また、ブルームではグーグルマップには道があるのに実際にその場に着いたら道がないなんてことがあります。郊外に出てしまうと携帯は圏外ですのでそこで目的地の変更、再設定というのはできません。GPSが受信できれば現在地がどこかはわかりますが、初めて行く場所では現在地がどこかというより目的地までのルートを表示してくれることが重要だと思いますので、日ごろ過度にグーグルマップに頼っているとこういう時にパニクリます。そんな時はそばを誰かが通る時に合図して止まってもらって聞く、近くにガソリンスタンドなどがあればそこまで行って聞くなどやはり人が頼りになります。
⑤天気や満潮の時間を把握し、場合によっては行くことを断念する決断も重要
オーストラリア北部は夏はサイクロンが有名です。ブルームも例にもれず、サイクロンの時は町で安全に過ごすことが絶対です。また、豪雨も日本のゲリラ豪雨よりすごいですし、豪雨に見舞われれば道は洪水になる可能性が高いです。オーストラリアは雲の動きがとても速く5、10分ごとに雨、晴れ、雨を繰り返すことも普通なので、天気の情報は事前にしっかり確認しましょう。運転中に黒い雲が視界に入ってきたら、諦めて町に引き返すこともブルームではとても重要です。泣く泣く諦めて町に戻ってきたけど、町に戻った瞬間とてつもない豪雨でやっぱ諦めて戻ってきて正解だったと感じることもあるかもしれません。また、潮の満ち引きも急速ですので、行きは全然水のかけらもなかった道でも30分後に戻ってきたら、海と化していて道がなくなっていた(そしてワニに注意の看板を思い出す)なんてこともあります。
⑥お金が許す限りオプショナルツアーに参加して観光スポットに行くことがおすすめ
上述の通り、ブルームは他の地方の観光スポットと比べても道路があまり整備されていなく郊外に出ることは危険と隣り合わせということを意味します。オージーのように2,3週間かけて数千キロのドライブに出たり、4WDなどで自然の中の様々な道の運転に慣れているドライバーなら問題ないないかもしれませんが、日本での整備された道路での運転しか経験がないような方ですとブルームでは経験不足の運転手になってしまうかもしれません。ツアーのオペレーターの方は運転はもちろん慣れていますし、その日の天気や道路の状況、あの辺は昨日豪雨で今日は道が悲惨な状況のはず、あの辺は砂にタイヤが取られやすいとか、あの辺りは満潮になると道路がなくなってしまうから何時までには引き返さないといけないとか全て頭に情報が入っています。そして他のツアー参加者と大勢で行動を共にするのでその意味での安心感もあります。
⑦最後に
ブルーム旅行を安全で楽しいものにするための一番の秘訣は現地で色々な人と喋ることです。オーストラリアでは最大の敵は遠慮することです。自分が遠慮して言葉を発しなければ他人は気にも留めないですし何もしてくれません。英語が不得意でも自分なりの英語で声を出す、ジェスチャーも交えるなどすれば、大抵の人は立ち止まって耳を傾けてくれますし、ブルームのようなサバイバル生活が身近な場所では困っている人へのヘルプはすごく積極的です。Visitor Centre で情報収集することはもちろん、空港やホテルのレセプションやカフェ、バーなどで隣り合った現地の人や他の旅行者など。こういう人たちとスモールトークをすることで貴重な情報が手に入ることもあります。他の旅行者も現地での様々な情報を求めているので、こちらから話しかければ向こうも嫌な顔せずに会話がスタートすると思います。ドラクエなどのロールプレイングゲームでは新しい街に到着した時に町の人に色々話しかけて情報を得ると思いますが、まさにあれです。
もちろん、外国ですのでセキュリティには注意する必要があります。女性などは「このあと僕の部屋でもう一杯どう?」などの話にノッってはだめなのはどこでも同じことです。あくまで旅行に関しての情報を得るためには積極的に話しかけましょうということなので、その辺の分別はわきまえましょう。
そして、安全をお金で買うという発想も重要です。上述の通り4WDを借りて色々保険を付ければ、レンタカーにかかる費用だけでもかなり高くなります。しかし、万が一事故にあった場合に負担する損害費用は最小限に済ませることができるかもしれません。4-5人で行ってレンタルすれば割り勘にして一人当たりの負担を減らせると思いますし、一生に一度の場所で最高に楽しむためのコストと割り切ってケチをしないことも大切だと思います。
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