ロットネスト島(1日)
パース観光で一番のおすすめスポットは?と聞かれて多くの人が間違いなく挙げるであろう場所のひとつがロットネスト島です。ここの魅力ははっと息をのむような美しい海とピカチュウのモデルになったと言われている小動物のクォッカ。世界の中でも西オーストラリア州のここでしか見られない固有種と言われています(正確には何か所かの島に生息しているようですが、州政府の環境・保護政策により他の生息している島には入島できないようになっています)。
ロットネスト島は一般にも開放されていて、フリーマントルの沖合に浮かんでいる島です。行き方はシティあるいはフリーマントルからロットネスト島行きの船で行くのが一般的だと思います。シティからなら1時間ほど、フリーマントルからなら20分強です。ロットネスト島は地元の人にも人気の島で週末や3連休などには家族で訪れる人も多いので、夏(パースは12月から2月が夏)などハイシーズンの時は事前にネットで船のチケットを押さえるか、朝一の便の出航時間のだいぶ前に船着き場に行ってチケットを買うか必要になると思います。夏は予約しないで出発ギリギリあるいは少し前にならんでチケットを買おうと思ってもすでに満席の可能性が高い場合もあるかと思います。
ロットネスト島行きのフェリーは以下の2社を比較してみてください。
https://www.sealinkrottnest.com.au/
どちらもシティーから、フリーマントルから便を出しています。値段も基本的には大きくは違わないと思いますが、セールなどやっている場合もありますので両方のサイトを訪れて比較してみてください。
入島料含めて70ドルほどが一般的な値段だと思います。なお、ロットネスト島内は一般車両は持ち込めません。島内は基本的に島内を巡回するバスか自転車で周ることになります。自転車はマイチャリを船に積んで持ち込むこともできますし、島に着いてからレンタルすることも出来ます。
よく、自転車で周るのとバスで周るのではどっちがおすすめか聞かれますが、どちらも一長一短です。どちらも人気でバスはピーク時間はぎゅうぎゅう詰めになるほど混みますし、自転車組も島内で非常に多く見かけます。
バスのメリット・デメリット
バスは島内のおすすめスポットの傍を巡回するように走っています。所々にバス停が設けられていて、乗客は好きなバス停で乗り降りできます。1日乗車券を買うこともできるので、バスで観光される方は1日乗車券を買うのをお勧めします。バスで周るメリットは短時間で効率よく回れる、体力はいらないということに尽きると思います。ロットネスト島は結構大きい島です。島の端から端まで往復するのに約60㎞、自転車なら1日がかりになります。そして、島なので所々アップダウンもあり、島内は基本的に屋根や日陰スペースはありません。夏はかなり体力を消耗します。小さなお子さんや高齢の方、けがや風邪などをしていて体調が万全でない方はバスがお薦めかと思います。
一方でバスは決まったコースしか走りませんし、基本的にバス停でしか止まりません。乗車中に突然絶景に出会っても止まってくれません。人があまり乗っていない状態ではドライバーによっては融通を利かして途中で降ろしてくれたりする場合もあるかもしれませんが、混雑中は基本ないと考えた方が良いかと思います。また、自転車ならバス停から少しあるいは完全に離れたところも訪れることができますが、バスで周る場合はそのような場所にはかなり歩いていくことになります。
自転車のメリット・デメリット
自転車で周るメリットは何と言っても風に吹かれて走っているときの爽快感やバスで行けないようなところにも自由に行ける、あるいは海岸線など走っている途中、絶景に出くわした時にバスならバス停まで止まれないのでそのまま通過してしまいますが、自転車なら立ち止まって景色を堪能できるなどとにかく自分の進みたいように進めるのが最大の魅力です。
反対に上述の通り島の端から端まで往復するのに約60㎞、1日がかりになり、アップダウンなども日ごろ運動不足のサラリーマンの方などにはきついと思います。夏は島内は船着き場付近を離れてしまうと、お店やレストラン、構築物、屋根などの人工物はないと思ってください。日陰スペースすら見つけるのが難しいところもあります。ひたすら日の下を漕ぐという感じです。なので、水は夏なら1人当たり4,5リットルは最低でも持っていくことが必要になります。
途中バスにしとけばよかったと何度も後悔すると思いますし、翌日以降は相当の筋肉痛になると思いますが、それでもやはりメリットの方が勝ると思いますし、仲間とメリットもデメリットも両方共有することでより一層の思い出になることと思います。
ロットネスト島へ行く際の注意
ロットネスト島は誰もが薦める人気の観光スポットですが、注意点がいくつかあります。
①日焼け対策、水着など
オーストラリアの日差しは日本と比べ物にならないくらい強いと言われていて、オーストラリアの人たちは皮膚がんで亡くなる率も高いほどです。帽子、日焼け止めクリーム、サングラスは最低限の必需品です。できれば夏でも長袖のシャツ、自転車で周る方はサンダルでなくちゃんと靴を履くようにしましょう。また、ロットネスト島のようなハッと息を吞むような海で泳ぐなんて人生でそんなにないと思います。水着やシュノーケリング用のゴーグルなど是非準備していきましょう。島内ではシュノーケリングやダイビングなどのオプショナルツアーも用意されています。それに参加するも良し、自分で自転車やバスなどで島内を周って良い場所を見つけたら入るというのも良いと思います。海での注意事項にはしっかり目を通して、泳いでいけない場所では泳がないなどルールは守りましょう。
②水、食料
ロットネスト島は他の島にもれず、環境保護に力を入れている島です。船着き場にビジターセンターや食料品店、お土産屋、カフェ・レストラン、宿泊施設などがいくつかあるのみで、そこを離れてしまうとあとは自然しかありません(トイレやごみ箱もほとんどないです)。夏は自転車で周るなら1人当たり4,5リットルは最低でも水が必要になります。船着き場付近のお店で買うことも出来ますし、あるいはシティのスーパーなどで事前に安く買っておくのも手です。
③カメラ、Gopro などの動画撮影機材
ロットネスト島の魅力は何と言っても美しい海。写真や動画に収めないなんて考えられません。なるべく身軽なものにするにしてもそれなりのクオリティのものが取れるような機能を有しているものを持っていくのがお薦めです。
なお、ロットネスト島はドローンの飛行禁止区域ですのでドローンは残念ながら飛ばせません。写真や動画で我慢しましょう。
④天気
パースに長年住んでいるものとして一番注意したいのは実は天気です。パースは10月から3月ごろまでは雨の心配はいりません。10月は1週間のうちまだ何日か曇ったり雨が降る日もありますが、夏本番の12月から3月はひたすら快晴です。
ところが、ロットネスト島に関しては夏でも曇りの日が多かったりします。上の写真のようなターコイズカラーは太陽の光を受けてそのような色に変化しますが、曇って陽が出ていないと普通の海のような色になってしまいます。
観光パンフレットやロットネスト島へ行った人のブログでは上のような写真が大抵載せられていて、自分が行く時も当然それを期待しますが、行ったら曇っていて、期待してたのと全然違ったなんてことも少なくありません。
パースとは対照的に曇りの日が多いロットネスト島。シティやフリーマントルは快晴でもロットネスト島は曇りなんてことも普通にあります。
ですので、ロットネスト島へ行く際には晴れの日に行くことが重要です。必ずパースやフリーマントルでなくロットネスト島の天気予報をネットなどでチェックしてください。
場合によっては、天気予報をチェックしたら次の7日間は晴れそうにないなんてこともあるかもしれません。でも、その前に日本行きのフライトに乗って日本に帰らないといけない。その場合は、残念ですが一か八かで晴れることにかけて訪れてみるかロットネスト島は諦めるしかありません。
しかし、ロットネスト島しかはっと息をのむような海が見られないかといえば、そんなことはありません。パースから離れれば離れるほどそのような海はいくらでもあります。パースから近くで丸1日遊べてということで、ロットネスト島が人気なわけです。
どうしても、パースの綺麗な海を見たい方への代案ですが、フリーマントルから30分ほど車で南に行ったところにロッキングハム (Rockingham) という小さな町があります。そこから、ペンギン島 (Penguin Island) へ行く船が出ていてペンギン島からの景色も引けを取りません。こちらは大陸と島までの距離は目と鼻の先で船で5分もかからない感じ(海を歩いても行ける距離です。歩いて渡ることは薦められていませんが)。なので、パースと同様に基本10月から3月(とりわけ12月から3月)は天気の心配は不要です。島の大きさもものすごく小さいので、歩いて写真を撮りながらでも1時間あれば十分。ペンギンショーを見たり島で木陰で1時間ほどくっちゃべりながらゆっくりしても2、3時間あれば十分です。島の周りをペンギンやアシカなどと一緒に泳ぐツアーもありますのでそれらに参加するなら半日は必要になるかもしれません。
下の写真はペンギン島の下の方から撮ったものですが、高台のてっぺんに上がればもっと広範囲にそして目の前の海が真下に見下ろせる絶景が拝めます。「ロットネスト島よりも下手したら良くねぇ」と思ってしまうほどの絶景です。
島の詳細は下記のリンクよりご確認ください。パソコンで下記のページを訪れると動画も見れます。
https://www.penguinisland.com.au/
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