Blog

オーストラリアはシェアリング・サービスが進んでいます。以前の投稿でも述べましたが、シェアハウスは何年も前からありますし、近年はカーシェアリングに自転車、Eスクーターなどなど。

今回はカーシェアリングを利用してみました。オーストラリアはシドニーやメルボルン、ブリズベンやパースなどの場合、都市部に住んでいれば車を持たなくても大丈夫です。休みの時に車で3、4日旅行したいのであれば、その時だけレンタカーを借りることも出来ます。

ただ、そうは言っても日々の生活でも買い物などで1,2時間だけ車があると便利だなと思う時もあると思います。あるいは車なら15分で行けるけど、公共の交通機関で乗り継ぎで行くと1時間くらいかかってしまうなど。そんな時は正にカーシェアリングが便利だと思います。

カーシェアリングを利用するメリット

①時間借りが可能

レンタカーの場合、通常1日とか短時間でも6時間くらいからだと思いますが、カーシェアリングの場合30分とか1時間とかでも可能。料金も短時間ならレンタカーよりお得です。下は某大手レンタカーの予約サイトですが、1/30(月)の朝8時から9時までの1時間で検索しても1日分と思われる料金が表示されてしまいます。

しかし、カーシェアリングなら使用時間と走行距離に応じて料金が加算されるのでレンタカーよりも大変お得です。私の場合、今回1時間20分ほど借りて35km走り、26ドルほどかかりました。

オーストラリアあるあるですが、家から最も近い大型店に欲しいものがなくて、更に先の店舗まで行かないといけないという感じで今回カーシェアリングを利用しました。交通費26ドルと考えると高いですが、公共交通機関で行ったら往復だけで3、4時間くらいはかかったと思うし、バスや電車でも交通費は結局9ドルはかかり、途中フードコートなどで昼飯でも食べようものなら同じような金額になってしまいます。

隣町のマーケットやショッピングモールまでとかであれば、この利用時間なら15ドル前後くらいだったと思います。

②車は路駐されているので24時間返却可

車は公道に路駐されているので(専用駐車スペースあり)、レンタカーを借りるときのようにレンタカー屋の営業時間を気にする必要もありません。24時間好きな時にいつでも返せるのはうれしいです。

レンタカーを大型連休の時に借りたりすると本当は連休終了の数日前に返したかったとしても、営業所が連休中は閉まっているので連休明け後でないと返せない(その分レンタカー代がかかってしまう)というのは、オーストラリアあるあるだと思います。

③ガソリン代は利用料金に含まれている

レンタカー屋で車を借りると返却前にガソリンスタンドで給油してその際の料金はレンタカー代と別途自己負担となりますが、カーシェアリングでは利用料金に含まれています。ただ、レンタカーのように営業所に返却するわけではないので、レンタカーと同様に次の利用者のために返却前に給油するというルールになっています。給油は給油カードが車内にあるので、それを使って給油するので費用は掛かりません。

カーシェアリングのデメリット

今回初めての利用だったので、慣れないことも多々あり結構戸惑うこともありました。以下に実際に体験したことやこういう場合どうなるんだろうと感じた事を記します。車の予約から車のピックアップ自体はとても簡単で料金も安いので、何回か利用して慣れてきたらもっと魅力を感じるんだろうと思います。

①1日単位で借りるとレンタカーより割高に

短時間使用するだけならレンタカーより費用対効果が高いですが、休日に旅行に出かけるので1日とか数日借りるとなるとレンタカーより割高になると思われるので、休日や大型連休の計画は2,3か月前くらいから計画して、レンタカー屋で余裕をもって予約する方が良いです。半日借りるなどの場合はカーシェアリング、レンタカーの料金をちゃんと見比べましょう。

②前の人が車を綺麗にしていないことも

レンタカーで車を借りる場合、レンタカー屋のスタッフの方が貸し出す前にちゃんと洗車して車内もちゃんと清掃して綺麗な状態で貸し出すと思いますが、カーシェアリングの場合、公道に路駐したまま次の人に貸すためかその前の人がちゃんとガソリンスタンドなどでフロントガラスやサイドミラーなど車体を綺麗にしてなかったりすることもあるようです。

③返却時にカーシェアリング専用スペースに関係ない車が止められて自分の車が返却できない

カーシェアリングはまだまだ認知が低いせいかカーシェアリング専用駐車スペースと書いてあっても、それに気づかず、一般の人が普通に路駐してしまうなんてことも。「おいおい俺の借りた車、返却できないじゃないか」と焦ります。

④路駐してるので車に傷などあった時どうなるんだろう?

レンタカーを借りる際はまず最初に車体の傷などをチェックして事前に申告すると思いますが、公道に放置されているカーシェアリングの場合、傷があった時、正直誰のせいになるのかがわからないのではと感じました。もし自分が傷つけてないのに自分のせいにされたら。。。あと、給油カードが車内の運転席のハンドルの左側に備え付けてあるとなっていましたが、今回見つけられませんでした。これも紛失してたら誰のせいになるんでしょう?

事故があった時などの対応や処理の仕方などもレンタカーの時と同じような感じで進められるのかよくわかりません。

カーシェアリングの利用方法

以前の投稿でも述べましたが、オーストラリアではカーシェアリングの業者が数社あります。

今回はそのうちの一社、Popcar を利用しました。ウェブで会員登録を行います。個人情報や免許証やクレジットカード情報を紐づけして審査が通ると会員になることができサービスを利用できます。

Popcar の場合、スマホにアプリをダウンロードすることで、スマホから予約を簡単に行うことが出来ます。アプリを開くと現在予約可能な車の一覧(GPS機能で現在地に近い場所から表示される)、利用時間や支払用のクレジットカードを選択し、予約ボタンを押すだけで予約が完了できます。アプリ自体見やすいですし、下にスクロールしたり上にスクロールしたりすることもあまりなく、さくさく動くので操作は初めてでも簡単です。慣れてくれば30秒くらいで予約完了できると思います。

車の現在地も住所が表記され、アプリ内のマップ上にも表示されるので簡単に車の場所までたどり着けます。自分が借りる車のナンバープレートもアプリ上に表示されるので、「この通りのここら辺にあるはずだけど、どれだろう?」なんて悩むこともありませんでした。

車の開け方

ここからは初めてのことなので、ちょっとドキドキでした。何せレンタカーのように営業所でキーを受け取ってというわけでなく「車開けられなかったらどうしよう」とか「ちゃんとカギは車内にあるか?」など。公道に車が置いてあるカーシェアリングの場合、キーは車内にあります(もちろん車のドアは施錠されています)。

Popcar の場合、車体のフロントガラス部分に何かを読み取る装置が付いています。

車のフロントガラス

ここに会員カードをかざすか、携帯のアプリを開くと「施錠を解除しますか?」というメッセージが表示されるので「解除する」を選択すると「ガチャ」という音と共にドアが開くようになります。

カギは車内のハンドル右側部分に紐で吊るされているのですぐわかります。

後は通常通り、カギを差し込んでサイドミラー、リアミラー、座席の調整などをして運転開始です。

目的地についてエンジンを止めて車の外に出ると、アプリで施錠か車の利用の終了を選べます。ここでは利用の終了ではないので施錠を選びます。用を済ませたら再び、施錠の解除を行って運転。車を返却するまで何回も繰り返せます。

車を返却し利用を終了する場合は利用の終了を選ぶと、利用料金が表示されクレジットカードにチャージされ、請求書が送られてきます。

今回の私の利用料は1時間20分、35km の利用で26.35ドル。内訳は以下の通りです。

  • 15分当たり2.47ドル。15x5(=1時間15分。最初の5分は無料)で12.35ドル
  • 1㎞あたり40セント。35x0.4ドルで14ドル
  • 上2つの合計で26.35ドル

上述の通り、今回は少し遠くまで行ったので走行距離で料金がかかってしまいましたが、これが隣町の大型量販店やDIYの店などで大きい買い物のための利用で、利用時間が1時間、走行距離が往復で10km くらいに収まってたら利用料金は14ドルを切る料金だったと思うので利用価値、費用対効果は抜群ですよね。

オーストラリアもアメリカなどと同様に物価がどんどん上昇し、サプライチェーンもうまく機能していないことから車の値段もかなり上がっていますし、仮に買いたくても納車までかなり待たされるような感じになってきているようです。

そんな中でのシェアリングサービスは非常に助かりますし、ありがたいと思います。

Comment

  1. No comments yet.

  1. No trackbacks yet.