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最近ANAのサービスの改悪が続いていてネットで大きな反響となっています。

ラウンジ利用の大幅な制限

まず、大きな衝撃となったラウンジ利用の制限。これまではANAを頻繁に利用してマイレージクラブ(ロイヤルティ会員)のステータスをプラチナ以上にして、Superflyers(クレジットカード)会員になって毎年カードの年会費を払い続ければ永続的なラウンジ利用が可能でした。これが爆発的な修行僧を生み出して、プラチナ会員を大幅に増加させラウンジが激混み、席を探すのも大変といった状況を作り出していました。

これにメスを入れたANA。2028年4月より、Superflyersカードの年間利用が300万円以上でないとラウンジ利用ができなくなります。この発表を受けて「信じられないひどい改悪」とか「今、修行中だけど終わった」、「JALに乗り換えるか?」などのコメントが散見されています。

https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/premium/sfc/update2026

私もこの発表には衝撃を受けましたが、一方でいつかはSuperflyersカードを保持しているだけでラウンジ利用ができるというのはなくなるのではという予想もありました。ANAは毎月月末に国内線のキャンペーンセールを行っていて、国内線なら大抵の場所が1万円ちょっと(片道)で行けてしまうというのがあるので、ラウンジ利用の大半がそのような低価格の航空券を購入した利用者でないかと思われます。

新たな運賃体系の導入による購入時座席指定の禁止(シンプルオプション)

2026年5月19日より、国内線の運賃をシンプル、スタンダード、フレックスの3種類に区分け。料金的に一番安いシンプルでは購入時の座席指定ができなくなりました。座席を購入時に指定したい場合、スタンダード以上の運賃で購入する必要があります。

日本に限らず海外でもこの「座席指定したいならプラスアルファを払ってね」という仕組みはLCCでは導入している航空会社はありましたが、ANAのような国を代表するフラッグシップの航空会社で導入するというのは非常に驚きです。ブランド棄損につながると思いますし、「これでは家族旅行の際に家族で隣同士で座ることができなくなる」という声も見られ、まさにその通り、ANA離れの決定的な理由になるのではないかと危惧します。

https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/plan/fare/domestic/simple-standard-flex

機内持ち込みの手荷物のサイズ変更

2026年7月1日から機内に持ち込める荷物のサイズが「40cm×30cm×20cm以内」までに変更されることが発表されました。どこまで厳しく適用されるのかは現時点では不明ですが、このサイズだと女性が化粧品などを入れるような小さめの手提げカバンレベルです。男性が普段使用するバックパックや大きめのビジネス用のカバンなどは持ち込めなくなるのではないかと思います。「荷物は基本的に機内に持ち込まずカウンターでチェックインするように」というメッセージでしょうか?

https://www.ana.co.jp/ja/jp/notice/carry-on-baggage/20260601

まるで大塚家具

今回の一連改悪はANAの業績に深刻な影響を与えると思います。ラウンジ利用の制限には一定の理解を示せますが、残りの2つは「LCC並みのサービスに変更します」という風に受け取られかねません。厳しい競争のサービス業界で利用者の目も肥えてサービスの質に厳しくなるなかで、win-winでないANAに一方的に有利な改悪は多くの利用者をJALやピーチをはじめとするLCCに乗り換えさせることが予想されます。

大塚家具が高級路線から低価格路線に変えて深刻な顧客離れ、業績悪化を引き起こし結果的にヤマダ電機に買収されましたが、私は個人的に大塚家具のような深刻な顧客離れを起こすのではないかと思います(買収されるまではいかなくとも)。一度それを発生させてしまうと信頼を取り戻すのには何年もかかるでしょう。

原因対策
「ラウンジの運営、大赤字です」「じゃあ、入場者を制限しよう」
「一座席当たりの売上が低すぎます」「じゃあ、座席指定を有料にしよう」
「手荷物が多く収納棚に余裕がありません」「じゃあ、小さいカバンだけOKにしよう」

ANAがとるべき戦略はサービスの質を落とさず会社の経営に適切な料金を利用客から徴収することだと思います。この一連の改悪は利用者の首根っこを掴むような締め付けでやりすぎだと思われます。いきなりの一方的な改悪よりもちゃんと丁寧に料金値上げの理由を説明してサービスの質を落とさないようにすることの方が顧客からの理解を得られると思います。価格がすべてという人は最初からLCC一択だと思いますし。JALも以前よりルールを厳しくしてきておりますが、これを商機と見てJALがルールを少し緩めるなどすれば一気にANAから顧客を奪うこともあるかもしれません。

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