オーストラリアはイースターが始まりました。イースターは十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが奇跡の復活を遂げたことを祝う祭りとされ、キリスト教を信じる西洋圏の人にとってはとても重要なイベントですが、日本と比べて極端に祝日が少ないオーストラリアでは、祝日というのは本当に待ち遠しく、多くの人が旅行に出かけます。とりわけ、今回のイースターはコロナによる規制がほぼ撤廃された最初の連休(4/15-4/18)。また、スクールホリデーも重なり(多くの家族が家族旅行をする時期)、多くの人にとって2年ぶりの本格的な旅行になっているのではないかと思います。
さて、これによって様々な弊害が起きています。まず、旅行費用がめちゃくちゃかかる。旅行費用と言えば、航空券に宿泊代、レンタカー代など様々な費用が掛かると思いますが、コロナの影響をもろに受けたホスピタリティー産業はここぞとばかりに過去2年分の損失を取り戻そうとするかの如く、料金をべらぼうに高く設定しています。普段なら1泊100ドル代の施設が2泊で1,200ドルとか、レンタカー大などもコロナ以前なら1日70ドル程度だったのが、3日で600ドルとか。それで予約できればまだ良い方かもしれません。あまりの過熱ぶりに予約も「空きがありません」状態に。
そして、連日ニュースにもなっていますが、空港がパンク。あまりの人の多さの中、コロナ禍で大幅に人員を削ってしまった空港職員は人不足で処理できず。例えば Departure ゲートを通過するのにセキュリティスタッフの不足で数時間とか、チェックインしたスーツケースなどの手荷物を飛行機に乗せたり、飛行機から降ろしてバゲージクレームのレールに乗せる人員も不足しており、バゲージクレームで自分の手荷物が出てくるのに数時間待つとか、逆に飛行機に乗せるのに何時間もかかってしまうので、パイロットはこれ以上待てないと判断し、荷物の積み荷が完了する前に離陸(この場合は1週間以内に空港から本人の目的地に運送会社を使って送るようです)。先日空港に用があったので行きましたが、シティまでのトラムはガラガラでしたが、シティから空港へ行くシャトルバスは満員でした。
せっかくの旅行の機会なのに、これでは旅行に行けません。本当は遠出したかったのですが、今回は日帰りで行ける範囲にしました。幸いメルボルンは片道1、2時間で行ける観光地が多くあるので助かります。これが西オーストラリア州ならパースから比較的近いピナクルズやマーガレットリバーでも片道4時間程度(途中休憩入れて)。10時間くらいのところもありますし、それ以上のところもあるので西オーストラリア州で日帰り旅行できるところと言うと限られてしまいます。
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