昨年の7月頃にメルボルンのシティ(Russell St) にオープンした Mensho Tokyo。私自身はここにオープンするまで聞いたこともなかったラーメン店ですが、実はこのお店のサンフランシスコ店がミシュランの星を持っているとか。そんなお店が何とメルボルンの代表的なラーメン店、博多一幸舎の Hakata Gensuke の真隣にオープンさせるという何とも挑戦的な開店?
私個人的には「あの Hakata Gensuke (以下 Gensuke)に勝てると思ってるのか?」と思ってました。しかし、いざオープンすると連日長蛇の列。それまでは Hakata Gensuke の方で連日長蛇の列を作っていたのですが、その列をそっくり持って行ってしまった感じですごいなと思ってました。
私はよく向かいのアジア系スーパー Tang に買い物に行くのですが、いつも長蛇の列できていて「次回空いていたら入ろう」といつも繰り越し。しかし、今回は夕飯時の前という事もあってか、15分-20分程でお店に入れそうな感じだったので並んでみました。
席は28席あるようです。ラーメンが6種類(内ベジタリアン系が2種類)。抹茶ラーメンまであります。オーストラリアで人気の Matcha(抹茶味)。ケーキから飲み物様々な食べ物に抹茶味が出されていて人気ですが、初回の今回は定番の鳥白湯ラーメンを頂くことにしました。しかし、$28は Gensuke や一風堂のラーメンより上の金額です。今(2024年6月29日)の豪ドルは1豪ドル107.33円なので日本円に換算すると何と3,005円!
前菜はたこ焼き、えのき、コーンなど。定番の餃子がなかったのが残念でしたが、お店のこだわりでしょうか?また、ソフトドリンクはありましたがアルコールが提供されていなくて残念。ビールも欲しかった(ソフトドリンクはあり)。代わりにA5和牛の寿司が2貫で$12。こちらも頼んでみました。合計$40。
そんなわけで、注文してしばらくするとラーメンが運ばれてきました。
美しい見た目です。クリームスープのような見た目の感じに胡椒が降りかかっていてスープがおいしそう。そこに牛肉、そして何かを揚げたようなもの、ネギが盛り付けられています。非常に食べるのが楽しみですが、果たして Gensuke や一風堂と比べておいしいのか?3,000円の価値があるラーメンなのか?とりあえず、スープを一杯。
一口飲んで「やばい、このスープ」とうなされました。非常に上品な味で高級料理店で出されるような料理の味。ラーメンのスープというより、レストランで出される高級スープに近い上品さ。まず、この白湯スープ自体美味しいのですが、そこに牛肉の味を吸い込んでいてそれも美味。さらに、その上に添えられている何かを揚げたもの(前菜に出されているエノキの揚げ物でしょうか?)が恐らく予め味付けされていて、それをスープにインさせるとスープが味変します。その味変したスープがまたおいしい。
そして、麺は博多の豚骨ラーメンのような細いストレート麺かと思っていましたが、東京で見かける縮れた卵麺。豚骨ラーメンは細いので食べた気がせずいつも替え玉を頼むのですが、気持ち若干太めの縮れ麺はお腹にもたまり、これもグー。そして、ラーメンの後に出されたのが、和牛寿司。
醤油のようなものは甘いソースです。一口で食べてしまったので、オレンジ色のものが何かわかりませんでしたが、このお寿司も美味でした(ただA5には思えませんでしたが)。ワサビをお寿司の上に少しだけ乗せて食べると甘いソースにさわやかな風味がマッチして上品な味わいにしてくれます。ガリは結構しっかりな味付けで、私個人的にはもう少し薄味の方がこのお寿司に合ってたように思えました。
ラーメンもお寿司も満足。特にラーメンは予想を裏切って一風堂よりもおいしいと感じ、行列がすごいのも値段が上なのも納得。日本にも何店舗かあるようで帰国した際には寄ってみたいです。
最後に1つ残念だったのがお水。タップウォーターだと思いますが、お水がおいしくなく残念。ラーメンが出される前に飲んだので良かったです。ラーメンに満足した後にあのお水を飲んだら美味しかった余韻が全て消されてしまったと思います。日本のラーメン店では結構浄水器を設置しているので、良いお値段を取るならお水にもこだわって欲しかったです。
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