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先日、富士フィルムが日本で最新機種(X100VI)の発表をしました。

X100シリーズはいわゆるコンパクトカメラ(高級コンデジ)に分類されるカメラで、レンズの付け替えが出来ないタイプです。この新作は第6弾。前作の第5弾が2020年3月に発売されたという事で4年ぶりの新作で、前作は16万円台で発売されたそうですが今作の販売予想価格は28万円越えとか(オーストラリアでも$2,899)。もちろん、4年前の前作から大幅に進化しているようですが、約12万円の値上げは多くの人を驚かせています。

多くの富士フィルムユーザーの写真家も Youtube に投稿し、この値上げの要因を以下のように分析しています。

  • 近年の円安の影響(1豪ドル=98円、2024年2月25日現在)
  • 近年の世界的なインフレ
  • 前作は生産中止でものすごいプレミア価格がついてる
  • 日本以上に海外の写真家に人気で海外の物価に合わせた値付け

日本のユーザーより海外のユーザーを意識した値付け

富士フィルムのカメラは日本よりも海外の写真家に人気があるようで、アメリカやオーストラリアなどはコロナ脱却以降、極端なインフレ状態が続いています。それらの国では28万円という価格は日本人にとっての20万円以下の値段と変わらないだろうと富士フィルムは予測しているのではないかということです。日本の写真家より海外の写真家を意識した戦略だろうだから理解はできる(けどこの値上がりは厳しい)と Youtube で述べている人が多いです。

確かにオーストラリアでは iPhone 15は15万円近くしますし、Pro(18万円)や Pro Max (20万円)で容量を増やしたりし色々オプションを付けようものなら20万円台後半になってきます。その意味では28万円というのは海外ではそこまで高いと受け取られないかもしれません。

また、前作は既に生産中止で現在ものすごいプレミア価格がついて日本では26万円あたりで売買されているようです(オーストラリアでは30万円越え)。富士フィルムとしては前作をゲットできなかったユーザーにプレミア価格の前作を追わず、大幅に進化した新作を同じような価格でゲットして欲しいという考えもあるようです。

実際にオーストラリアの場合ですが、V100VIの富士フィルムのサイト上での予約は既に完売していて(発送は今月末、日本はこれから予約受付で3月末発送)、後は自分でオーストラリア国内のカメラ店で予約可能なところを探すのみとなっている状況です。これもすぐどこの店でも完売状態になると予想されます。

カメラやスマホは20万円台が普通

今後はスマホやカメラといった電子機器は20万円台が普通になってくると思います(もう既にそうなっている節もある)。日本は約30年デフレの時代が続いたと言われていますが、それも終了しこれからは海外のようにインフレ、賃上げを繰り返していく時代に入ったのではないかと思います。

円安に関しては当面続くと思われますし、金利も日本は海外のように簡単には引き上げられないと予想している専門家が多いと思います。日本人にとってあらゆるものが買いやすい値段になるためには、物価は上がる、だけど賃金もそれに合わせて上昇させるという道しかないのではと思われます。

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