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かつては世界中の人から「日本の物価は異常に高い」と言われ、海外では未だにそのように思っている人が多いですが、最近は日本で「海外の方が物価が高い」、「同じ仕事なら日本より海外の方が給料を多くもらえる」と耳にすることも多いと思います。

オーストラリアはコロナ前までは過去30年不景気知らずと言われ、日本の高度経済成長やバブルのような異例の超好景気に恵まれ、北欧などと肩を並べるあるいはそれ以上の物価の高い国になりました。2010年以降オーストラリアにワーホリや留学、旅行で訪れた人なら「オーストラリア、びっくりするぐらい物価が高い」と皆口をそろえて言うと思います。

With コロナの今、現在のオーストラリアの物価はどう変わったでしょうか?同じようなテーマの投稿を2017年9月に投稿しています。ただし、単純に比較するのは以下の理由で難しいと思うので注意が必要です。

  • 今と3年前の状況がかなり違う(コロナ以前、コロナ禍)
  • 2017年の投稿はパースの物価、今回はメルボルン

以下に示す品目の価格はオーストラリア2大スーパーの一角、Coles での価格です。円換算は85円とします。たまたま当時と今の為替レートは似たような感じなのでこの点はラッキーです。ただし、将来円が弱くなれば($1=100円など)下の円換算の価格はもっと高くなるし、逆に強くなれば($1=70円など)円換算の価格はもっと安くなります。また、オーストラリアの値付けの仕方は日本と根本的に違い、以下に示す品目の価格も購入方法によって安くも高くもなります。

  • 単体で買うか大量買いするかで単価がかなり変わってくる
  • ナショナルブランドか、ノンブランド、プライベーブランドかで価格が大分変わる
  • セール期間中かそうでないかで価格は大分変わる。

それでは見てみましょう。

品目値段($)値段(¥)
600ml ペットボトル炭酸ジュース(*)3 255
375ml 缶コカコーラ(30缶)34.452,928
375ml 缶コカコーラ(24缶)(*)16.501,403
1.25L ペットボトルコーラ(*)2.00170
2L フルーツジュース(*)3.00255
500ml フルーツジュース(*)3.50298
缶コーヒー(Boss) 237ml3.50298
1.5L Coles ブランド水(*)0.7060
Coles ブランドパスタ(*)1.0085
ナショナルブランド、輸入パスタ2.00-4.00170-340
パスタソース(*)2.00-4.00170-340
Coles ブランド食パン(約20枚)1.60136
クロワッサンなど菓子パン(1個)4.00340
2L Coles ブランド牛乳(*)2.39203
1L ナショナルブランド牛乳(*)3.2272
100g ナショナルブランドヨーグルト(*)2.50213
250g ナショナルバター(*)5.00425
ナショナルブランドポテトチップス(*)2.50-3.50213-298
2kgナショナルブランド米6.50553
1kg Coles ブランド鶏もも肉 12.001,020
600g Coles ブランド鶏むね肉12.001,020
500g Coles ブランドサイコロ牛肉11.00935
500g Coles ブランド豚ひき肉8.00680
460g Coles ブランドサーモン切り身(*)12.001,020
1kg 玉ねぎ3.00255
1kg りんご(各品種)3.9-7.9332-672
1kg バナナ4.9417

いかかでしょう?オーストラリアはパンやパスタ、お米は日本より安いと思います。でも、それ以外は基本的に高い。肉や特に魚は日本とは比べ物にならないくらい高いです。サケの切り身で1,000円近くしますし、これでも安い方で蟹とかエビなど他の魚種になると$30-$40くらいするので、まず日々の食材としては手が出せません。

また、上述の通り例えば600ml 入りのジュースなら$3ほどしますが、2Lのジュースも同じ値段ですし、375mlのコーラ(30缶)なら1缶当たりのコストは$1ほどです。野菜、果物などはスーパーで買うより八百屋で2kg-4kgなど大量買いするともっと安くなります。例えばじゃがいも4kgで$2とか$3など。なので、大量買いして作り置きするなどしておくと1食あたりのコストを3ドル前後に抑えることが出来ます。

これが外食をするとなるとフードコートで$10前後(飲み物つければ$15前後)、カジュアルなレストランでのランチなら$20程度、ディナーなら$40程度(アルコールを付ければ$60あるいはそれ以上)くらいしてしまうので、毎度自炊したり家から弁当を持参するか毎度外食するかでかなり変わってきますよね。毎度朝は食パン、昼はパスタ、夜は自炊で何か作るなどすれば、かなり節約でき食費に関しては日本と同じような支出で済ませられます(健康的ではありませんが)。

他には電化製品は日本とあまり値段は変わらないと思いますが、服や家具などは日本の1.5倍から2倍程度です。本もそのような感じですし、交通機関も同様です。ただし、これも電化製品なら中古品や型落ちのものや2流ブランド、服もノンブランドの質の悪い物を買えば半額あるいはそれに近い価格まで抑えることができますし、複数購入して値切り交渉するなども可能です。要は新製品とかナショナルブランド、あるいは単体・1人分の量しか買わないとかだとめちゃ高く設定された定価で買うしかないですが、まとめ買い、ノンブランド・型落ちなどどこかで妥協すると日本とそれほど変わらない価格で済ませることも出来るわけで、実際に現地の人はそうして生計を立てている人が多いです。

交通機関に関しては地域によっては学割などの値引きを設けているところもありますし、シティ内は無料という所もあるので、シティやシティに近いところに住むことで交通費をゼロにすることもできますが、オーストラリアは家賃がものすごく高いので、家賃との兼ね合いになると思います。

オーストラリアはシェアハウスが一般的で多くの人がシェアハウスで見知らぬ他人とシェアしながら生活しています。シェアハウスならオウンルーム(自分専用の寝室がつく)で週$100-$250(地域や物件による)、自分だけで済むなら1LDKで週$300-$500程度(地域や物件による)、4LDKで$900-1200(地域や物件による)とかです。家賃に関しては家具付きかそうでないか、立地(高級住宅街かそうでないか、治安が良い場所かそうでないか)、建物自体(高級物件かそうでないか、駐車スペースの有無)にもよるので上の価格はあくまで参考価格ととらえてください。確実に言えるのは日本と同じ家賃の出費に抑えたいなら、シェアハウスしか選択肢はないと思います。家族4人で移住とかとなるとシェアハウスというわけには行かなくなると思うので、家賃が高くなることは覚悟しておいた方が良いです。

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